- HOME>
- 宮城県医師会について|会長挨拶
宮城県民の皆様、こんにちは!宮城県医師会会長の佐藤和宏と申します。今回が4期目の会長就任となります。
宮城県医師会の活動は、一般的にはあまり知られていないと思いますが、生まれてから逝去するまでの人生のほとんどの段階で、皆様方の生活と関係しています。また新型コロナウイルス感染症対策や能登半島地震への支援チームの派遣など、感染症や災害時の人材派遣などにも貢献しています。
医師会というと高齢者の集まりとみられがちですが、医学生や研修医等の若手との交流も図っています。こうした若い力が、今後は医師会の原動力となると信じているからです。
宮城県医師会の特徴としては、他の医療系団体との交流も活発なことが挙げられます。いわゆる医療職の「多職種協働」です。そのことは、コロナ対策での協働や災害時の医療チーム派遣にも寄与しています。毎年秋には「宮城県地域医療学会」を、宮城県における地域医療の諸問題を全県的に考える、をコンセプトとして開催しています。令和6年度で13回目になります。
また令和5年4月からは「宮城県医師会少子化対策検討委員会」を会内委員会として立ち上げて、活発な検討を行っています。宮城県も20億円の基金をもとに、毎年2億円規模で対策費を使用していると聞いており、医師会からも提案を行っていきます。医師会としては、女性医師が継続して勤務可能な環境を作ることも重要と考えています。我が国では、教育関係の費用が低いことや医療費抑制などがいわれており、財務省筋は診療報酬改定で、マイナス改定を主張しています。コロナ対策で身を削りながら対策に当たった私たちの心を折るものであり、誠に悲しい事態です。このように最近の医療を取り巻く社会経済環境は大変厳しく、自分に後継者がいても、今後は開業医にはしたくないと考える医師もいます。一昔前とは大いに違っています。
世の中はダイナミックに変動しています。今までの慣習にとらわれず、新しい医師会を構築したいと願っています。どうか医師会に対するご理解、ご協力、ご支援の程をお願い致します。
(令和6年7月記)