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会員の皆様へのお知らせ 新着情報を公開しております。

2011/03/31:宮城県医師会災害対策本部ニュース(3月31日版)


○第27回本会常任理事会


330日(水)午後3時から第27回常任理事会が本会館において開催されました。


1.会長挨拶


 今回の大災害に対する各常任理事の働きは、誠にご苦労様と言いたい。私も被災の激しい沿岸部を何回か訪問したが、今後とも頑張って行きたいので、ご協力のほどをお願いする。


2.報告・協議


1)業務役割分担における報告について


 先週の常任理事会で決定した、地域別、業務別の報告を各常任理事から行った。なお担当の修正案として、心のケア担当は板橋常任理事に、震災で被災したドクターの再就職などの担当は、高橋克子常任理事に決まった。


2)死体検案について


 検案に関しては、329日付けで厚労省医政局医事課から「死体検案書の作成料に関する災害救助法の適応について」が発出された。まだはっきりしない点もあるが、遺族に検案料は請求しない、既に請求した場合は返還する、検案に要する費用及び検案書の作成料は、公費負担の対象となるとの通知であった。


3)個別指導、監査等について


 315日に厚労省保険局医療課より地方厚生(支)局医療課宛に、地震に係る指導監査等の対応について文書が既に発出されていた。この事は、東北厚生局からは、今まで連絡が無かった。要点は、指導監査は被災状況などを考慮して実施する、なお今後の復旧状況によっては、未実施もやむを得ないものである、という内容であった。


4)保険証無しの診療について


 医療機関での受診、窓口負担については既に通知済みだが、該当する患者さんから申し出があった場合、氏名、年齢、事業所名、住所、加入している医療保険、連絡先などを聞き取って、カルテに記録することが必要である。何らかの理由でこれらが正確性を欠く場合や、国保か社保か不明のときなどに、医療機関が不利益を被らないよう、日医と厚労省が協議するよう要望中である。


5)医療機関の被害状況などに基づくお見舞金などについて


・ 宮城県医師会に現在まで頂いている義援金から、各郡市医師会に分配する予定である。その基準は、報告頂いている被害状況に基づく事とした。


・ 宮城県医師会互助会からは、互助会員に対し規定に基づいて弔慰金、見舞金を支給する予定である。


・ 医療機関が被災した場合、休業してから再開する予定の場合は、職員への休業補償が必要となる。その場合は雇用調整助成金を利用すると、中小企業で原則8割が助成されるので、御利用いただきたい。また医療機関が被災してそこでは廃業する場合、医師の再就職などについては、是非県医師会に御相談いただきたい。


6)今後の行事予定などについて


 424日(日)は日本医師会代議員会開催の予定であり、宮城県医師会代議員会は、427日(水)の午後3時から宮城県医師会館で開催予定である。


 


○石井正三日医常任理事、有海躬行山形県医師会長が来会


 330日(日)石井正三日本医師会常任理事が事務局員3名と共に来会し、第27回常任理事会の席上において、日本医師会の対応、被災地での必要な医療体制等、様々な意見交換を行いました。


 また、同日、有海躬行山形県医師会長、大内清則常任理事(救急・災害医療担当)も来会し、今後、山形県医師会として協力できることがあれば何でも言って欲しいと心強いお言葉を頂戴いたしました。


 


○仙台医療センターでの測定放射線量について


 国立病院機構仙台医療センターでの31日(木)朝の測定放射線量は0.17μSv/hrで健康には影響ないレベルです。





2011/03/30:宮城県医師会災害対策本部ニュース(3月30日版)

 日本医師会災害対策本部会議・拡大会議


329日(火)午後4時から日本医師会災害対策本部会議・拡大テレビ会議が行われました。


日本医師会災害対策本部長である原中勝征日医会長を初め東北6県医師会長、茨城県医師会長がテレビ会議システムで各県における被害状況や災害医療体制等を報告、日本医師会からの報告(JMAT、検死関係等)、今後の課題等について話し合いがもたれました。詳しい内容は追って報告いたします。


 


○地震後における宮城県医師会館の簡易診断結果について


宮城県医師会館の被害状況を調べるため314日(月)仙台市による緊急診断が行われた結果、ガラスの損傷等があるため「要注意」となっていました。


その後、324日(木)に構造設計一級建築士により、目視、打診棒での現地調査が行われた結果、タイルの浮きが数カ所見受けられるが、タイルにクラックが生じている箇所が少なく、柱、大梁にクラックが生じていないことにより、構造体に損傷がないと予想され、継続的に使用可能と判断されました。


ただし、以前行った耐震診断結果(東西方向Is値が0.5前後、南北方向のIs値が0.35前後であることから、震度5強以上の地震が発生した際に倒壊する恐れがあることは依然と変わらない状況です。


その結果を基に、329日(火)午後2時から伊東会長、嘉数副会長、橋本常任理事が仙台市医師会永井会長他役員と今後の仙台市医師会附属准看護学院・高等看護学院の教室利用について、話し合いを行いました。


 


○仙台医療センターでの測定放射線量について


国立病院機構仙台医療センターでの30日(水)朝の測定放射線量は0.18μSv/hrで平時の約2倍となっており、健康には影響ないレベルです。


 

2011/03/29:宮城県医師会災害対策本部ニュース(3月29日版)

 ○避難場所における抗インフルエンザ薬の予防投与の目安について


28日(月)宮城県保健福祉部疾病・感染症対策室より、”避難場所における抗インフルエンザ薬の予防投与”について、東北大学の協力により、下記のとおり予防投与に関する目安を作成した旨の情報提供がありましたので、お知らせいたします。なお、今回の連絡はあくまでも目安であり,予防投与の要否は,現場の医師の判断によりますので留意願います。


 


平成23 3 27


避避所では集団が近接したなかで生活しており、飛沫感染を感染経路とする呼吸器感染症が伝播しやすい環境にある。多くの避難所で急性上気道炎や、一部の避難場所においてインフルエンザ患者の発生が報告されており、手洗い、マスクなどの呼吸器衛生/咳エチケット、換気などの様々な呼吸器感染対策を行う必要がある。インフルエンザ発生に伴う抗インフルエンザ薬の予防投薬については、現在のところ、平成23 3 22 日に国立感染症研究所が公表した「被災地におけるインフルエンザの予防対策」では、“抗インフルエンザウイルス薬の予防投薬は、原則的には推奨されない”とされており、ハイリスク者などへの個人防御が予防投薬の基本目的となる。


加えて、現場の状況に応じて更なる対応が求められることもあり、現在、地域では多くの医療従事者にご活動いただいていることから、抗インフルエンザ薬の予防投与に関して、避難場所間での対応に大きなくい違いが生じないよう、宮城県と地域病院の要請をもとに、予防投与に関する目安を作成した。


@インフルエンザ(抗原陽性および臨床診断)患者が孤発例として発生した場合、


→濃厚接触者はマスク着用と健康状態のモニタリングを行う。可能な限り換気を行う。


原則的に予防投薬は不要。


Aインフルエンザが集団感染(隣接した家族を超える発症を目安とする)として発生した場合、


→濃厚接触者以外も、周囲のマスク着用範囲をマスクの供給量を考慮して拡大し、マスクの着用についても更なる啓発を行う。健康状態のモニタリングを行う。可能な限り換気を行う。


濃厚接触者のうち、ハイリスク者に、予防投薬を考慮する。


Bインフルエンザの避難所内の伝播の拡大が、換気不可など構造的な課題などの理由により、感染拡大を押さえることが出来ない場合(Aの対策を実施後、4 日以降を目安とする)


→健常者を含めて予防投薬を考慮する(避難所全体ではなく、各部屋・棟・階に分けて考慮する)


→外部との連絡が可能な場合は、保健師、保健所に報告する。


東北大学大学院感染制御・検査診断学分野(下記)に連絡相談することも可能。


※1濃厚接触者(例:患者の家族や長時間隣接(約2m 以内)して常時共にいる人)


※2ハイリスク者の例:高齢者(65 歳以上)、慢性呼吸器疾患(気管支喘息、COPD、肺線維症、肺結核等)、慢性心疾患(心不全、心弁膜症、心筋梗塞)、代謝性疾患(糖尿病等)、腎機能障害


 


タミフルまたはタミフルドライシロップ


1歳以上 


成人および37.5 s以上の小児:75 rを1 1 回内服  710


37.5 s未満:成分量として2 r/sを1 1 回内服    710


リレンザ


5歳以上


  110mg5mg ブリスターを2 ブリスター)を1 1 回吸入     710


※通常、インフルエンザに曝露しても必ずしも発症せず(一般的に家族内の二次発病率は約1030%前後)、予防投薬しても発症することはある。


B 型インフルエンザの場合、タミフルの効果は明らかではないためリレンザを選択する。


※医療従事者や職員、ボランティアなどのスタッフは、マスク着用と健康モニタリング、有症状時には避難所に行かないことが優先される。マスクをせずに濃厚接触した場合などを含め、総合的に勘案して適宜予防内服の必要性を判断する。


※予防投与を行う場合、必要性や副作用などを十分説明しインフォームドコンセントおよび記録をとること。


 


東北大学大学院感染制御・検査診断学分野、臨床微生物解析治療学、感染症診療地域連携講座、東北感染制御ネットワーク


:022-717-7841


E-mail:infomail@tohoku-icnet.ac


 


また、既に通知している厚生労働省からの通知「東北地方太平洋沖地震の発生を受けた行政備蓄抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)の使用について」及び国立感染症研究所(感染症情報センター)の「被災地におけるインフルエンザの予防対策について」も併せて参考に願います。


 


■通知の内容(上記と重複します。)


・「東北地方太平洋沖地震の発生を受けた行政備蓄抗インフルエンザウイルス薬(タミフル・リレンザ)の使用について」平成23318日付け厚生労働省健康局結核感染症課事務連絡


http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015g5z.pdf


・「被災地におけるインフルエンザの予防対策について」国立感染症研究所感染症情報センター


http://idsc.nih.go.jp/earthquake2011/IDSC/20110322infle.html


 


 


○救護所での医療行為(診察、処方せん発行、薬剤投与)に基づく費用請求(予報)


宮城県医師会災害拓作本部ニュース(H23.3.25版)に掲載した「震災に関する保険診療上の取扱いについて」の記事にある


Q.救護所、避難所救護センター等での医療行為は、どこに請求することになるのか?


A.救護所、避難所救護センター等は保険医療機関ではなく、災害救助法に基づく施設であるため、原則、医療に要した費用は県、市町村に請求することになります。詳細については、県、市町村と相談してください。


について、宮城県保健福祉部医療整備課へ費用の請求に関する検討を依頼しており、今後、詳細について調整することとなっておりますので、後程お知らせいたします。


現時点では、県医師会が実施した災害救助法に基づく医療救護活動(救護所を含む)については、「災害時の医療救護に関する協定書」(平成9324日締結)等に基づき、医療救護班の編成・派遣費用、医療班携行医薬品使用実費、医療救護班活動における傷病、死亡の場合の扶助金等、県医師会が宮城県へ請求し、宮城県が経費を負担することになっています。


 


公明党の渡辺孝男参議院議員が来会


28日(月)公明党の渡辺孝男参議院議員が来会し、伊東会長、嘉数副会長、佐藤(和)常任理事と被害等の情勢分析と今後の対応などについて議論・意見交換を行った。


 


○仙台医療センターでの測定放射線量について


国立病院機構仙台医療センターでの29日(火)朝の測定放射線量は0.15μSv/hrで平時の約1.5倍となっており、健康には影響ないレベルです。


 

2011/03/28:宮城県医師会災害対策本部ニュース(3月28日版)

○死体検案業務に関するお知らせ(予報)

今回の震災に関しては、宮城県警本部の依頼により郡市医師会の先生方初め、多くの団体の先生方に死体検案業務をお願いしております。ご協力いただいた先生方には深く感謝申し上げます。この死体検案業務は宮城県警の管轄ですが、大震災に伴うものであり、通常の死体検案業務とは異なるものと考えております。その取扱い等につきましては、現在関係各位と協議しております。

 

 

○救護所での医療行為にかかる請求などについて

上記の件に関しては、日医から「設置主体である県、市町村に請求して下さい」との通知がありました。この件の実際について、現在宮城県医療整備課、日本医師会に問い合わせ中です。過去の事例なども調査して、具体的な指示をお願いしております。

 

 

○施設基準の取扱いについて

上記の件については、既に3月15日付けで「平成23年東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震の被災に伴う保険診療等の取扱いについて」として発出されております。その条件は、入院患者が一時的に急増した場合と被災地に職員を派遣して一時的に不足した場合であり、当面の間は一割以上の変動があっても、変更の届出を行わなくともよいとの事であります、

ただし、これ以外にも医療関係者が死亡、入院した場合や家族が被災して離職を余儀なくされた場合など、多くの事例があると思います。従ってこれらの場合にも特例を認めるよう、現在日医に対して厚労省に交渉するように依頼しております。

 

 

○取材関係など

3月26日(土)潟Lャリアブレインの医療介護チームリーダーの2記者の取材を受けました。

3月27日(日)読売新聞東京本社 編集局医療情報部の記者から取材を受けました。明日28日(日)志津川に取材に行く予定とのこと。志津川の情報も加えて、取材に応じました。

いずれも広報担当の佐藤(和)常任理事が対応し、現在の宮城県医師会の対応、今後の予定などについて述べました。

 

 

○仙台医療センターでの測定放射線量について

国立病院機構仙台医療センターでの28日(月)朝の測定放射線量は0.22μSv/hrで平時の約2倍強となっており、健康には影響ないレベルです。

 

 

2011/03/27:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.27版)

○石巻市、旧桃生郡、南三陸町訪問について

3月26日(土)、伊東会長、嘉数副会長、橋本・佐藤(和)両常任理事が石巻、桃生、南三陸を訪問した。これに先立ち、被災地でインフルエンザが出ているという情報があったため、バイタルネットおよび県薬務課からタミフルの提供を受け、すでに愛知県の開業医個人から贈られていたリレンザと診断キットと共に持参することとなった。

先ず、石巻赤十字病院を訪れた。石巻地区は日本赤十字社が担当しているが、玄関前には全国各地の赤十字病院の医療支援車とテントが並び、院内も受付前にまでベッドを入れ、フル稼働の状況であった。災害対策本部で飯沼院長と面会。タミフル等を手渡し、状況を伺った。日赤から支援チームとして多くの人材が派遣されており、もちろん石巻日赤の職員も不眠不休の活動を続けており、インフルエンザもまださほど多くはなくなんとかやっているが、かなり厳しい状況のようであった。

続いて河北の桃生郡医師会を訪問し、木村 卓副会長らと面会しタミフル等を差し上げたが、会館内には先に日本医師会から贈られ分配した薬剤が並び、有効に使用されつつあり、また、インフルエンザは出てはいるがひどくはないとのことであった。北上、雄勝、鳴瀬はほぼ全滅であり、5名の先生を失ったと悲しがっておられた。

続いて北上川沿いに国道45号線で南三陸を目指したが、途中で通行止め(河口から20km以上!)になっていたため45号線を戻り、三陸道に入り津山インターで降りて志津川へ向かった。瓦礫のみの荒れ野となった志津川の街(だった土地)を抜けて、避難所・救護所になっている体育館(ベイサイドアリーナ)に到着。玄関前にプライマリーケア学会の藤岡・綱分両先生が出迎えてくださり、更に自治医大の濱口重人先生に会ってタミフル等を手渡した。南三陸は報道されているように極めて甚大な被害を受けており他にもひどい地区があるが、気仙沼市医師会も手が回らず、医療支援もなかなかコントロールがつかない状態とのことであった。インフルエンザはまだ多くはないが、気仙沼ではかなり出ているとのことであり、厳重な警戒が必要と思われた。

アリーナを出て帰途についたが、帰りは45号線を北上することとした。浜という浜は壊滅し、海岸を跨ぐコンクリートの橋々が無惨にも崩れ落ちていた。本吉の小泉大橋も崩壊しており、迂回路から国道346号線に出て登米から三陸道に乗り帰仙した。

仙台空港も目を疑うひどさであったが、南三陸はそれを上回る悲惨さで、テレビで見るのとは大違い。百聞は一見に如かずとはまさにこのことと痛感した。

 

○岩沼市医師会へタミフルを配布について

3月26日(土)岩沼市医師会の森 学会長より、避難所でのインフルエンザ発症者が増加しおり、岩沼市医師会緊急理事会を開催し、予防投薬が早急に必要と判断したが、インフルエンザ予防投薬タミフルが不足していることから本会対策本部に対して至急対応して欲しい旨の連絡があった。

本会対策本部としては、県薬務課から提供を受けていたタミフル10箱を直ちに岩沼市医師会へ届けた。

 

 

○仙台医療センターでの測定放射線量について

国立病院機構仙台医療センターでの26日(土)並びに27日(日)朝の測定放射線量は0.25μSv/hrで平時の約2.5倍となっており、健康には影響ないレベルである。

 

 

○会員を対象とした無料法律相談窓口と震災法律相談Q&A

本会では、被災に伴う建物の保険適用、境界線、労働問題、失踪宣告、特別立法等様々な法的問題が起こりうることが予想されることから、宮城県医師会顧問弁護士事務所である弁護士法人杜協同阿部・佐藤法律事務所の協力により、被災に遭われた会員の先生方を対象とした電話及びメールによる無料法律相談窓口を設置しております。

また、同事務所のホームページに「震災法律相談Q&A」が緊急掲載されております。具体的なケースを解りやすく解説しておりますので、法的トラブル解決の参考にご活用願います。

 

開始時期:平成22年3月22日から

相 談 料:無 料

相 談 先:弁護士法人杜協同 阿部・佐藤法律事務所

電話相談:022-262-4265

メール相談:morikyou@vesta.ocn.ne.jp

              メール相談の場合、件名を「地震相談」として下さい。

実施時間:午前10時〜午後3時まで

*事務所に伺う形での法律相談も可。(要事前連絡)

 

震災法律相談Q&A:http://morikyo-lawoffice.mo-blog.jp/shinsai/

2011/03/26:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.26版)

名取市医師会などへの訪問について

3月25日(金)伊東会長、嘉数副会長、佐藤(和)常任理事が名取市休日夜間急患センターを訪問した。名取市医師会長の丹野尚昭先生、宮城県医師会理事・名取市休日夜間急患センター長である毛利虎一先生が対応された。発災以来、急患センターでは宮城県立がんセンター医師などの応援を得て、地元医師会員が概ね午前9時から午後5時まで診療を行った。一日平均約100名の患者さんが受診したが、22日ころからは30人前後と落ち着いて来ている。避難所は、がんセンターと宮城社会保険病院の先生方のチームが巡回している。

会員のお一人の先生が死亡され、4箇所の医療機関が診療不可能となっている。

次に救護所視察(名取市文化会館)および検案所視察(宮城県警察学校)を行った。検案所では、外にテントを張ってそこで大阪医大、島根医大の法医学の医師が検案業務を行っていた。会長から感謝と慰労の挨拶を行った。

 

 

○岩沼市医師会などへの訪問について

引き続き3月25日(金)に岩沼市医師会などの訪問を行った。会長の森 学先生の診療所を訪問し、概況について説明を受けた。(板橋隆三宮城県医師会常任理事同席)指定避難所は現在は3箇所に集約されており、24日現在766名が避難している。避難所ではインフルエンザの発生があり、蔓延が心配されている。

次に検案所(岩沼市民体育センター)を訪問した。九州大学の法医学の医師が検案に当たっており、会長から、謝意を申し上げた。

最後に避難所の一つである岩沼市民会館を訪問して、帰路に着いた。

 

 

○仙台オープン病院診療支援チームの活動について

3月24日(木)避難所の診療支援、視察を目的に藤田常任理事を中心とした医師2名、看護師3名、薬剤師1名、事務1名の仙台オープン病院のチームが、東松島市および石巻市に赴いた。

まず東松島市では、桃生郡医師会長伊東正一郎先生の診療所に伺った。床上浸水の後、泥のかき出しなど力強く復旧作業に励んでおられ、大変頼もしいお姿であった。続いて副会長の仙石病院を訪れ神部廣一先生にお話を伺った。以下に要点を記す。

・小野、鳴瀬、東名、野蒜地区については、多くの診療所は22日から診療を行っており、医師会員の先生方が輪番で避難所を回っていること、あわせて国立病院機構のチームが3日に1回ラウンドすることでこれをカバーしており、最長で6月まで支援が受けられる見込みである。

・休日当番医について、そもそも担当できる人数が少なかったこともありマンパワー不足であったが、現在は石巻日赤病院に入った医療支援チームがこれを担当してくれており、大変助かっている。

・医薬品その他はほぼ充足している。消耗品はやや不足がち。

・この時点では急性期から慢性期に入ってきていると評価しており、長期的なケアについて態勢を整える必要がある。

・人工透析については、回数を減らしながら、時間を短縮しながらではあるが、地域で対応できるようになっている。

・石巻市立病院が壊滅状態に陥ったことは深刻な問題で、地域医療に欠かせない医療機関であることから市長に陳情し、再建の確約を取り付けた。再建がなった折には、東北大学をはじめとする各種医療機関から従来通りの医師の派遣をぜひお願いしたい。

 

石巻市については、石巻赤十字病院を訪ね、石井 正外科部長からお話を伺った。要点は以下のとおりである。

・石巻赤十字病院が本部として、物資の搬送、避難所も含め医療について一元的に指揮、管理を行う体制で対応している。

・現時点では避難所の個別支援は不要である。無用のバッティングによる医療資

源の消耗を避けたい。

・現在はアセスメントシートを用いて各避難所の水、食事の充足、インフラの整備状況、小児科、精神科、産婦人科、歯科に対するニーズ、妊婦情報の収集などを行い、さらに避難所をブロック化しながら、3月最終週からの個別化した対応を目指している。

・石巻赤十字病院での診療を担当する医師も不足しており、これに対する支援は大歓迎である。可能ならば、ある程度の期間連続で応援をお願いできればありがたい。1日での支援ということであれば、避難所担当のチームのサポートをお願いすることになろう。

・ロビー、廊下にまで患者を収容している状態であり、救急医療機能を維持、高度医療機能を回復するためには対応困難例、急性期脱出例などをスムーズに転院させる必要がある。搬送をお願いした際にはよろしくご協力願いたい。

 

最後に県から希望のあった万石浦中学校避難所を訪問し診療を申し出たが、こちらは震災後6日目から徳島県からのチームが入って活動しており、充足しているとのことであった。また、久門理事の診療所にも伺った。こちらも床上まで浸水したとのことであったが、お元気で診療を再開しておられ何よりであった。

往復の道すがら車窓から見える景色は、容易には受け入れがたいものであった。

2011/03/25:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.25版)

 

 

*日本医師会災害対策本部会議  拡大会議 −現地と話す−

日 時:平成23年3月22日(火)  午後4時

場 所:日本医師会及び各県  TV会議

出席者:日本医師会:原中会長、横倉、羽生田、中川各副会長、

石川、藤川、今村、鈴木各常任理事

青森県(齊藤)、岩手県(石川)、宮城県(伊東)、

山形県(有海)、福島県(高谷)

茨城県(斉藤)各県医師会会長及び秋田県(坂本)副会長

1)各県からの報告:

それぞれの県の現状の報告の報告がなされた。

内容は省略。マスコミ等が述べている状況と大きな隔たりは無い。

2)各県からの要望:

岩手県医師会 薬剤が足りない。

避難所における栄養の偏り、ビタミン不足

メンタルヘルス、慢性疾患への対応が必要

宮城県医師会 検案の問題

薬品:抗ヒスタミン、目薬、インフルエンザキッドと薬剤

JMATの対応・・長期対応、切れ目ない継続を

病医院の廃院対策を

福島県医師会 原発の対応:いわきへ物資が届かない。

自動車―No、鉄道―No、陸送―No

政府を動かして欲しい。

茨城県医師会 放射能被害の情報交換を福島と共有を

 

日医から:

・ 被災者の保険医療について負担金無し。支払基金へ10割請求を。

患者の負担金は猶予ではなく免除とするように働きかけている。

・日医から送った薬剤は行きわたっているか?今後さらにどのぐらい必要か?を把握して日医へ要望を出していただきたい。

・PTSDには日本精神病学会等に依頼し対応。

・JMATの長期滞在活動は期待に添えない場合もあり、地元医師会の努力も必要。

・放射能の測定値Mapを日医のホームページに随時掲載

・病院、有床診療所の受け入れ体制、損壊状態を調査し日医へ報告を

・福祉医療機構の貸付返済の免責の申し入れをしている。

 

東北関東大震災における東北大学病院の活動報告

まず初めに、この度の東北関東大震災に被災された方々、ご家族、関係者の方々には心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

3月11日の地震発生直後から、東北大学病院は里見病院長を本部長とする災害対策本部を立ち上げ、自身の診療活動に加え、被災地の診療応援に幅広く対応してまいりました。ここに、3月25日時点でのこれまでの東北大学病院の活動を県医師会の先生方にご報告申し上げます。

 

1. 東北大学病院の診療について

東北大学病院は地震発生直後から、救急救命センターにてのべ1000人を超えるトリアージを行って参りました。仙台市内からの救急車を除く、気仙沼、石巻地区を中心とした他地域からの入院患者受け入れも200名を超えています。マスコミ報道にもありましたが、気仙沼市立病院から78名の透析患者を一期に受け入れ、数日間の透析を行った後、北海道の透析病院へ移送いたしました。今後は、化学療法、放射線治療、手術などが中断、あるいは延期された患者が急増することが予想され、東北大学病院はこれらの治療を行う高次機能病院としての従来の役割を果たさなければなりません。そのため、病院機能回復に全力を傾注し、3月16日から放射線治療、3月22日から外来、および化学療法を再開いたしました。手術についても現在従来の50%程度を行っており、4月からはフル稼働の予定となっています。

 

2. 被災地域への医師派遣について

a. 拠点病院への人的派遣

東北大学病院は宮城県で唯一の大学病院として被災地の医療を人的に支援することが重要な使命と考えています。被災地の医療支援として最優先されるのが、被災地の拠点病院への人的派遣です。これまでに、気仙沼市立病院、石巻赤十字病院、大崎市民病院、斎藤病院、県南中核病院に公用車を毎日定時運行し、医師、薬剤師を派遣しています。特に気仙沼市立病院、石巻赤十字病院には、マイクロバスを用意し連日10-15名の医師を派遣しています。

 

b. 避難所への医療チーム派遣

東北大学病院では、石巻地区では石巻赤十字病院の災害対策本部、他の地区は区の担当課と連携し、3月15日から20日にかけて、医師、看護師、薬剤師がチームを組み、石巻地区、若林区、岩沼地区の避難所で巡回診療を行いました。この避難所応援医療スタッフの数は、述べ200人を数えます。また、精神科、眼科、歯科は独自のチームを組み、石巻地区、岩沼地区を中心に巡回し、専門診療を行っています

 

c. 他大学からの医療チーム派遣

里見病院長からの応援要請に対し、これまでに北海道から九州まで全国の大学病院が医療チームの派遣に応じています。東北大学病院災害対策本部は、石巻赤十字病院災害対策本部、県の担当課と連携し、石巻地区を中心とした避難所にこれらのチームを派遣しています。急性期を過ぎ、今後は長期的に一つの拠点的な避難所で診療活動を行う医療チームが必要とされていますが、この診療活動についても複数の大学チームを派遣することになっています。

 

3. 被災地域への物資、医薬品提供について

東北大学病院自身においても、食料、医薬品、物資の不足が続いておりましたが、被災地のより深刻な状況を鑑み、石巻、気仙沼地区への医師派遣車両を用いて、積極的に拠点病院、避難所へ必要物品を提供いたしました。米、パンなどの食料品、経口、注射薬などの医薬品、手袋、マスク、消毒薬、衛生用品、粉ミルクなどの医療物資等々、提供した物品は多岐にわたっています。

 

4. 放射線被爆者の対応について

東北大学病院では県の依頼を受け、福島県からの放射線被爆が疑われる方々の検査、および除染活動を行っています。この活動については放射線治療科医師、放射線技師が24時間体制で携わっており、これまでに延べ200人を超える対象者の検査を行いました。

 

また、被災地へ派遣した医師、各医局関連病院からの情報をもとに、各地区の医療、物資の供給状況をリアルタイムに把握し、県の担当課と情報を共有することで効率的な医療活動を行うことを心掛けて参りました。

今後も、刻一刻と、被災地の医療状況は変化していきます。東北大学病院は、これからも必要とされる医療のニーズに迅速に対応し、震災後医療に貢献していく所存です。県医師会の先生方におかれましては、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

*情報通信機器を用いた診療(遠隔診療)等に係る取扱いについて

日医の中川副会長から、今回の東北地方太平洋沖地震に係る医療活動について、以下の要旨の連絡がありましたので、ご連絡致します。

 

1)直接の対面診療が行うことが困難である場合には、遠隔診療による事は、差し支えない。遠隔診療を実施して差し支えないか疑義が生じている事例として、例えば以下のようなケースが考えられるので参考とされたい。

 

【ケース1】

被災地の患者(A)が主治医(B)と連絡が取れず、他の医師(C)に電話等により連絡できた場合、医師(C)にとって初診である患者(A)に対して処方せんを交付することは可能か。

(考え方)

医師(C)が、電話等により、患者(A)の心身の状況に関する有用な情報が得られる場合には、当該医師の医学的判断に基づき処方せんを出すことは可能である。

 

【ケース2】

被災地の患者(A)の家族等(B)が、電話等により患者(A)の容態等を主治医ではない医師(C)に伝えた場合、医師(C)にとって初診である患者(A)に対して処方せんを交付することは可能か。

(考え方)

医師(C)が、心身の状況等を十分に把握している家族等の連絡により、患者(A)の心身の状況に関する有用な情報が得られる場合には、当該医師の医学的判断に基づき処方せんを出すことは可能である。

 

いずれの場合も、差し支えない。

 

2)被災地の医師と連絡が可能であり、FAX等により患者さんの希望する薬局に処方せんが送付された場合には、FAXを処方せんとみなし、調剤を行っても差し支えない。但し通常の手続きを行うことが可能となった後、速やかに医療機関から処方せん原本を入手すること。

 

 

*震災に関する保険診療上の取扱いについて

日本医師会鈴木邦彦常任理事より、今般の震災に関する保険診療上の取扱いについて、現場で混乱が生じているとの声が寄せられていることから、取り急ぎ下記のように疑義解釈の通知があった。

Q.一部負担金等が猶予される被災者であって、被保険者証がなく、本人が社保か国保のどちらか分からない場合はどのように対応したらよいのか?

A.社保か国保が不明なことをカルテに記載の上、一部負担金等を猶予してください。

宮城県医師会注釈:職業等から類推の上、国保連合会が支払基金に請求することになります。

 

Q.診療で支援医薬品を使用した場合の取扱いについては、どのように考えたらよいか?

A.明らかに支援医薬品と分かるもの以外は、被災地での医療現場の混乱を最小限にするために、請求して構いません。

 

Q.救護所、避難所救護センター等での医療行為は、どこに請求することになるのか?

A.救護所、避難所救護センター等は保険医療機関ではなく、災害救助法に基づく施設であるため、原則、医療に要した費用は県、市町村に請求することになります。詳細については、県、市町村と相談してください。

 

 

*仙台医療センターでの測定放射線量について

国立病院機構仙台医療センターでの25日(金)朝の測定放射線量は 0.28μSv/hrで平時の約3倍となっており、昨日よりはやや増加したものの健康には影響ないレベルである。

 

 

*震災法律相談Q&A

宮城県医師会顧問弁護士事務所である弁護士法人杜協同阿部・佐藤法律事務所のホームページに「震災法律相談Q&A」が緊急掲載されております。具体的なケースを解りやすく解説しておりますので、法的トラブル解決の参考にご活用願います。

http://morikyo-lawoffice.mo-blog.jp/shinsai/

 

また、引き続き被災に遭われた会員の先生方を対象とした電話及びメールによる無料法律相談窓口についても遠慮なくご活用願います。

 

 

2011/03/24:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.24版)

○桃生郡医師会へ医薬品物資を発送

 3月23日(水)桃生郡医師会から医薬品が不足しているとの情報があり、本会で保管していた医薬品と経口補液等を届けるため、午前11時に本会車両が現地に向けて出発、午後1時15分に搬入を完了した。



○第26回本会常任理事会

 3月23日(水)午後3時から本会館において常任理事会が開催された。

   1.会長挨拶

   2.報告・協議

     (1)沿岸部医師会への訪問について

           亘理郡・石巻市医師会及び気仙沼市医師会への訪問状況、避難所の状況等について

        報告があった。

     (2)常任理事の分担対応について

          今後、各常任理事が地域及び役務を分担して対応する事を決めた。

      (3)宮城県医師会報4月号の発行について

          少し発行を遅らせても、震災関係の速報記事を載せる事となった。

      (4)宮城県災害医療対策本部との連携強化について

          現況の問題点、今後の改善策について激しい議論があった。各郡市医師会からの情

        報が県災害対策本部にほとんど入っていないという問題に対処するため、各郡市医師

        会からの日々の情報をまとめて、午後1時からの県災害医療対策会議に報告すること

        とした。

      (5)他団体との連絡について

          県感染症対策室、卸商組合、仙台市医師会、東北厚生局等との連絡について協議

        した。

      (6)各地域における災害関係の地対の立ち上げについて

          今後、避難所、救護所における慢性期の医療(心のケア等も含む)が必要と思われ、

         災害版「地対」の立ち上げが急務である。






○避難所における感染症発生リスクの軽減を図るための宮城県の取り組みについて

                            (宮城県保健福祉部疾病・感染症対策室より)

   宮城県では、東北地方太平洋沖地震で被災された方々が避難している避難所における感染症等の発生予防、各避難所における感染症発生リスクの軽減を図るため、現在次の様な取り組みを行っている。(3/23現在)

  【主な取り組み】

     ・保健師による避難所の巡回指導

     ・避難所における感染症対策に関する資料及び避難所での啓発用チラシを東北大学大学

       院医学系研究科(押谷先生、國島先生)の協力のもと作成し、各市町村へ提供

     ・手指消毒薬の確保及び保健所を通じて避難所への配布

     ・サージカルマスクの確保及び保健所を通じて避難所への配布

     ・新型インフルエンザ対策用に県が備蓄している抗インフルエンザウイルス薬を、避難所で

       のインフルエンザ流行等に備え、各保健所に配備

     ・インフルエンザ簡易検査キットの確保

     ・東北大学大学院医学系研究科(押谷先生、國島先生等)との共同で避難所における衛生

       状況の巡回調査・指導を実施






○各方面からの義援金について

    日本医師会を初め各種団体等から宮城県医師会へ義援金が集まって来ており、今後有効な使用法を考えてゆく。






○医薬品の物流について

   宮城県医薬品卸商組合の一條理事長より、現在のところ未だに物流障害があるため、通常通りの配送になるには、少なくとも1〜2週間の期間が必要となる旨の状況報告があった。






○じほう(メディファクス発行元)の取材

 鰍カほう(メディファクス発行元)の記者2名が大震災の取材のため県医師会館を訪問し、伊東会長と広報担当の佐藤常任理事が対応した。主として沿岸部の被災状況、県医師会の対応について説明した。






○仙台医療センターでの測定放射線量について

 国立病院機構仙台医療センターでの24日(木)朝の測定放射線量は0.15μSv/hrで平時の約1.5倍となっており、日に日に低下している。

なお、水道水の放射能は同院の測定限界以下であった。

2011/03/23:復興へのロードマップ ―保健所単位の対策本部の設置について―

 3月19日夕、佐々木宮城県保健福祉部次長から、各保健所長をヘッドとし、医師会、歯科医師会、薬剤師会、行政,ほかをメンバーとする対策本部を組織して、復興の陣頭指揮にあたるべく通達が出されました。この対策本部の組織化は、長期間、多数の団体の連携・協力を、無駄なく機能させるために必須の作業です。塩釜と岩沼については塩釜保健所が担当し、塩釜と岩沼医師会単位で独自に対策本部を立ち上げていくことになります。今後、諸問題については各保健所を中心とした対策本部を通じ、県庁内(022−211−2614)、または県医師会内対策本部(022−227−1591)に、ご連絡ください。

 これからは、医療と福祉の谷間での問題が多くなることが予想されます。まず地区本部で対策を考え、対応困難な場合は、地域を超えて対策を立てることになろうかと思います。関係各位の絶大なるご協力を何卒宜しくお願いします。

 なお、本内容については3月19日付で、県医師会長名で全面協力のお願いを各郡市医師会長宛てにお送りしていますことを申し添えます。

2011/03/23:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.23版)

○伊東県医師会長被災地視察(その3)

 3月23日(火)伊東会長、嘉数副会長が気仙沼市を視察した。大友仁気仙沼市医師会長と今後の医療支援体制等について意見交換を行った後、市内の避難所数カ所を巡回し急がれる必要な医療の把握に努めた。



○会員を対象とした無料法律相談窓口の設置

 本会では、被災に伴う建物の保険適用、境界線、労働問題、失踪宣告、特別立法等様々な法的問題が起こりうることが予想されることから、宮城県医師会顧問弁護士事務所である弁護士法人杜協同阿部・佐藤法律事務所の協力により、被災に遭われた会員の先生方を対象とした電話及びメールによる無料法律相談窓口を設置した。



   開始時期:平成22年3月22日から

   相 談 料:無  料

   相 談 先:弁護士法人杜協同 阿部・佐藤法律事務所

   電話相談:022-262-4265

   メール相談:
morikyou@vesta.ocn.ne.jp

             メール相談の場合、件名を「地震相談」として下さい。

   実施時間:午前10時〜午後3時まで

     *事務所に伺う形での法律相談も可。(要事前連絡)






○日本医師会災害対策本部会議・拡大会議

 3月22日(火)午後4時から日本医師会災害対策本部会議・拡大会議が行われた。日本医師会災害対策本部長である原中勝征日医会長を初め東北6県医師会長、茨城県医師会長がテレビ会議システムで各県における被害状況や災害医療体制等を報告、今後の課題等について話し合いがもたれた。






○仙台医療センターでの測定放射線量について

本日23日(水)朝の仙台医療センターでの測定放射線量は毎時0.19マイクロシーベルト(平常時の約2倍)で、健康には問題ないレベルです。

2011/03/22:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.22版)

○宮城県医師会から気仙沼市、石巻市、亘理郡へ医療物資を発送

 3月21日(月)午前9時に日本医師会を初めとする全国の医師会から寄せられた医療物資を被害が大きかった気仙沼市、石巻市、亘理郡に向けて発送した。



○兵庫県医師会が視察に

 3月21日(月)に川島龍一会長を初めとする兵庫県医師会スタッフが被災地視察のため宮城県入りした。午前10時30分に伊東本会会長の他、本会役員と本会館で面談の後、直ちに被災地である石巻市内に向けて出発した。




○伊東県医師会長被災地視察(その2)

 3月21日(月)に伊東会長、佐藤(和)常任理事が亘理郡と石巻市を視察に訪れ、大友弘美亘理郡医師会長、舛眞一石巻市医師会長と今後の医療支援体制等について、それぞれ意見交換を行った。

 3月22日(火)は伊東会長、嘉数副会長が気仙沼市を視察中である。




○保険診療(患者一部負担金等)関係Q&A

平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大地震)臨時措置「保険診療(患者一部負担金等)関係Q&A」が宮城県保健福祉部国保医療課のホームページに掲載されているので、必要に応じて参照いただきたい。

    http://www.pref.miyagi.jp/kkh-iryou/

 

2011/03/21:宮城県医師会メーリングリストのご案内

宮城県医師会では、会員相互の交流や情報交換を目的としたメーリングリストを設置しております。

現在は、宮城県医師会災害対策本部からの情報などを配信しておりますので、登録を希望される先生は、必要事項を記載のうえ、本会までお申し込み下さい。



宮城県医師会会員用メーリングリスト mma-all@miyagi.med.or.jp



 @氏 名

 A所属郡市医師会名

 B医療機関名

 C登録希望のメールアドレス



 申込み先:宮城県医師会事務局 mma@miyagi.med.or,jp

 

2011/03/21:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.3.21版)

○日医から宮城県医師会へ医薬品が空路搬入へ(その2)

 3月19日(土)午後9時30分過ぎに米軍輸送機が仙台空港へ着陸し、自衛隊の協力を得て自衛隊車両へ積み込み作業を行い、本会健康センターへ翌20日(日)午前2時に搬入を完了した。



○香川県の3地区医師会から医薬品等の物資が届く

 3月20日(日)に香川県の綾歌地区医師会、木田地区医師会、仲多度郡善通寺医師会の3地区の医師会より、医薬品や補液類を初めとする約2トンの物資が宮城県医師会に届けられ、3月20日(日)午前10時から本会役員が本会健康センターに保管されている日本医師会からの医薬品と一緒に仕分け作業が進められた。

気仙沼市、石巻市、亘理郡へは3月21日(月)午前9時に発送の予定であり、同日中の到着に向けての準備が完了した。



○塩見奈良県医師会長が視察に

 3月20日(日)に奈良県医師会長の塩見俊次先生が被災地視察のため宮城県入りした。午前10時30分に伊東本会会長と本会館で面談の後、直ちに奈良県医師会から派遣され南三陸町で救護活動を行っているJMATと合流した。



○JMATの活動について

 日本医師会からの要請で各都道府県医師会から申し出のあった救護班チーム「JMAT(日本医師会災害医療チーム)」が3月18日(金)から徐々に本県入りし活動中である。3月20日(日)現在で宮崎県、島根県、愛媛県、奈良県、埼玉県のチームが特に被害が甚大であった七ヶ浜町や南三陸町、気仙沼市において避難所、救護所での救護活動を行っている。

今後も約40チームが本県入りし、活動する予定である。



○福島第一原子力発電所事故に係る情報及び相談窓口を設置

 3月16日(水)から宮城県庁1階(県民相談室隣り)に福島第一原子力発電所事故に関する相談窓口が設置された。患者からの相談があった場合は、下記をご紹介ください。

なお、本日21日(月)朝の仙台医療センターでの測定放射線量は毎時0.26マイクロシーベルトで、健康には問題ないレベルです。(正常の2倍強)



   受付時間:午前9時から午後5時(土日・祝日を含む)

   電話番号:022-211-3323



  ・県内の2次被ばく医療機関は2カ所(東北大学病院、仙台医療センター)が指定されています。

  ・被ばくに係る受診希望者があった場合は、汚染検査の必要性を十分御確認のうえ、その必要性があると

   認められる場合は、相談窓口に御連絡願います。

  ・福島県から来た患者という理由のみで診察を断る事例の報告がありました。福島県から来たからといって

   一律に汚染しているものではありませんので,適切に御対応くださいますようお願いいたします。



○伊東県医師会長被災地視察

 伊東会長は、今後の医療支援のため本日、明日にかけて県内被災地の医療事情を視察するために出発した。

 

2011/03/21:日本医師会「東北地方太平洋沖地震に関連する情報」について

日本医師会では、東北地方太平洋沖地震に関連する情報を提供しており、日本医師会災害医療チーム(JMAT)、医療保険関連、介護保険関連の情報が掲載されています。



日本医師会「東北地方太平洋沖地震に関連する情報」はこちら



 

2011/03/20:宮城県医師会災害対策本部ニュース(H23.2.20版)

*日医から宮城県医師会へ、医薬品が空路搬入へ

 3月19日(土)の午後9時30分頃、米軍横田基地からのジェット機で、医薬品6トンが仙台空港に到着した。日医  が製薬団体に依頼した医薬品で、抗生剤、喘息薬、降圧剤、糖尿病薬、抗不安剤などが届けられた。日医は藤川常任理事、宮城県医師会は嘉数副会長、橋本常任理事が対応した。その後薬品類は一時宮城県医師会健康センターに保管された後、仕分け作業を行い3月21日(月)に陸路にて亘理郡、石巻市、気仙沼、仙台市および宮 城県医師会に分配される予定である。

 



 


*全国医師協同組合連合会より、約22万枚のマスクが、宮城県医師協同組合へ

 全国医師協同組合連合会は、今回の大震災に対する支援物資としてまずマスク22万枚を宮城県医師協同組合 (伊東潤造理事長)へ送付する事を決定した。時期は来週中旬頃になる予定であり、到着次第各郡市医師会へ送付予定である。現在各避難所などでは、インフルエンザ等の感染症対策が急務であり、マスクの着用は必須である。



*宮城県災害医療コーディネーターなどの動きについて

 現在、宮城県庁2階の災害医療対策本部では上記医師を中心として、毎日定期的に会議が開催されている。当  会からは担当常任理事の登米医師がその任に当たっており、災害発生以来毎日災害対策本部に詰めている。

 しかし、その地域版はまだ立ち上がってはいない。3月19日(土)に保健福祉部次長の佐々木淳氏から各保健所 長宛に「各地域災害医療対策会議の立ち上げについて(依頼)」と題した書類が発行された。今後の対策は長期化することが予想され、保健所が中心となって、郡市医師会、歯科医師会、薬剤師会、行政団体、民間団体などを組織した対策会議の立ち上げが望まれる。



*朝日新聞編集委員の外岡氏が県医師会へ取材に

 3月19日(土)夕方、朝日新聞編集委員の外岡秀俊氏が県医師会館へ取材に訪れた。医師会からは総務担当の佐藤常任理事が対応し、現在の各地の医療状況ならびに県医師会の対応、今後予想される問題点などについ  て意見交換した。外岡氏は高速道路を使って宮城県入りし、県医師会取材後は気仙沼に向かうとの事であった。

 

2011/03/18:地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて

 日本医師会より、「東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて(福島原発事故による避難者)」について、通知がありましたので情報提供いたします。

日医通知文はこちら

2011/03/16:本会行事の中止について



この度の東北地方太平洋沖地震の影響により被災されました皆様におかれましては、

心よりお見舞い申し上げます。



本会における今月開催予定の行事は代議員会をはじめ全て中止とさせていただきますので、お知らせ

申し上げます。










 

2011/03/16:診療報酬等の支払いについて(ご連絡)

社会保険診療報酬支払基金より、1月診療分の診療報酬、調剤報酬、特定健診・特定保健指導費、出産育児一時金等の支払いに関しまして、当初の振込日どおり3月23日にお支払することとして準備を取り進めている旨の連絡ありましたので、取り急ぎご連絡申し上げます。

なお、金融機関等の損壊等によって、振込不能となる場合や口座からの引き出しができない場合が考えられますが、その場合は、個々の事情に応じて対応することとしますので、下記のお問い合せ窓口までご連絡願います。



○社会保険診療報酬支払基金 経理部管理課

   п@03-3591-7441(代表)

     内線番号 619(大橋)、620(白石)





 

事務連絡文書はこちら

2011/03/11:PMDAメディナビ(医薬品医療機器情報配信サービス)のご案内

 独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、医療従事者の方々をはじめとする国民の方々に医薬品や医療機器の安全対策措置情報など安全性に関する重要な情報をいち早くお届けするため、「PMDAメディナビ(医薬品医療機器情報配信サービス)」を実施しております。

 「PMDAメディナビ」は医薬品/医療機器等の緊急安全性情報や添付文書の改訂情報など重要な情報が発出された際に、直ちにメールで配信するサービスで、どなたでも無料で登録できます。



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