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会長就任のご挨拶

宮城県医師会会長 佐藤 和宏

 去る5月30日の第162回宮城県医師会臨時代議員会において会長に選任いただき,さらに6月27日の第163回宮城県医師会定時代議員会で会長に選任,選定いただきました佐藤和宏です。これから2年間,公益社団法人たる宮城県医師会の使命を心に刻み,役員と共に誠心誠意会務に努めますので,諸先生方のご支援,ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 私は仙台生まれの仙台育ちで,三条中学校,仙台一高を経て,東北大学医学部を1978年(昭和53年)に卒業しました。その後泌尿器科に入局し,研究は男性科学(アンドロロジー)ことに男性不妊症などを研究テーマにしていました。1990年(平成2年)に義父の設立した今野病院に移り,現在に至っております(現在は医療法人社団北杜会船岡今野病院理事長)。

 医師会関係は,地元柴田町医師団,柴田郡医師会に関与しており,ことに柴田郡医師会では故平井達郎会長の下で副会長も務めました。52歳の時に,伊東潤造先生のお勧めで宮城県医師会常任理事となり,以後師会長,伊東会長の下で8年間常任理事として,また嘉数会長の下で6年間副会長として務めました。14年間の医師会活動で一番印象に残っていることは,やはり東日本大震災後の医師会活動です。このことは,今年11月18日に開催予定の第7回宮城県地域医療学会のメンテーマとして取り上げる予定です。

 さて次に,今後何をなしたいのかを述べたいと思います。横倉日医会長は日医の方針として3つを挙げています。@地域医療を支援するA組織を強くするB将来の医療を考える,です。私もこの3点に沿って述べてみたいと思います。

 地域医療を支援することは,医師会の一丁目一番地であります。私は,地元で長らく地域医療に携わり,現在も介護保険の地域支援事業(いわゆる8つの事業)に関する会議の座長を務め,仙南保健福祉事務所とともに,医療介護連携の会合を数年前から行っております。そうした意味で,地域医療の重要性と問題点は皮膚感覚で理解しているつもりです。地域医療構想,地域包括ケアシステムは重要ですが,現場感覚を大事にした取り組みであるべきです。

 次に組織を強くする点ですが,これに関しては様々な構想があります。宮城県医師会員,日医会員を増やし3,500名以上として,日医代議員を8名としたいこと。対外的広報を活発にして,医師会をアピールすること。医師連盟加入者を増やし,活動を活発化すること。宮城県医師会健康センター,宮城県医師会協同組合の運営を活性化することなどです。具体的な方策もありますが,誌面の関係上ここでは割愛します。

 宮城県医師会健康センターは県医師会の一部分であり,医師会の経済面を支える重要な組織であり,また,外郭団体である宮城県医師会協同組合も同様に重要です。会員諸先生方の力強いご支援をお願いいたします。

 医師会の基本組織は,全国に900余りある郡市区医師会です。宮城県医師会は,県下に18ある郡市医師会と緊密に連絡を取り合い,事業を行う所存です。会長会議も年に数回,定期的に開催できればと考えています。宮城県女性医師支援センター,宮城県地域医療情報センター,宮城産業保健総合支援センターそしてみやぎ医療福祉情報ネットワーク協議会(MMWIN)などの関係する諸団体とも緊密な関係を保ち,支援していきます。

 将来の医療を考える点ですが,医師会は学術団体であり,最新の医療知識を会員と共に共有していきたいと思っております。まず初めに,生活習慣病の代表でもあり,また医療費増大の原因でもある「糖尿病」に対する対策です。医師会が音頭を取って大学や行政と共に,広く県民に対して啓発活動などを行いたいと思います。もう一つは「がん対策」です。予防・検診,治療,支援の3つの柱について,医師会も大学,行政と共に積極的に関与すべきだと思います。

 医師会には若い力が必要です。高校生支援事業,医学部学生との交流,研修医への講演などを積極的に行います。組織強化にも繋がりますが,これら若手医師が将来の医療を担っていく医師たちであり,共に近未来の医療を考えたいと思います。また,近年ますます増えている女性医師が,働きやすい環境作りにも地道に取り組みたいと思います。私は地方で小病院を約30年間にわたり経営してきました。人件費の高騰,看護師不足,診療報酬の頭打ちなどから経営は以前と比較して楽ではありません。また看取りや在宅医療も行っておりますが,様々な問題も感じています。我が国の経済状況が厳しいことも理解していますが,本体がやせ細って,大手調剤薬局チェーン店が大幅な利益を上げたり,有料職業紹介会社の利益率が高いことには疑問を感じております。医療費の財源問題を,日医総研などと共に考えたいと思います。また来るべき消費税増税が,医療に及ぼす影響などにも慎重に対処したいと思います。

 医師会は開業医の利益保護団体であると揶揄を込めて言われることもあります。私は,どんな団体も構成員の利益のために働くのは当然だろうと考えます。ただし開業医のためのみではなく,会員の半数を占める病院勤務医の先生方のためにもしっかりと仕事をしなければなりません。そのことが結局は県民の健康増進に繋がると考えています。そのためには,私たち宮城県医師会は強い組織であるべきです。会員諸先生方の強力なご支援をよろしくお願い申し上げ,私の会長就任に当たってのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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