宮城県感染症発生動向調査情報(第 2 週)

宮城県【 平成19 年 1 月 18 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2007.1.8 〜 1.14 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

2

 

 

 

2

 

14

18

 

−全数報告疾病−
1類感染症:報告なし
2類感染症:細菌性赤痢  
       仙台管内 男性 1名
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症(O157)
       仙台管内 男性 2名、女性 3名
4類感染症:報告なし
5類感染症:報告なし

−宮城県感染症対策委員会情報解析部会−

[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 栗原、登米管内で警報継続中。
[水痘]
 大崎管内で警報継続中。石巻管内で注意報継続中。
[伝染性紅斑]
 登米、栗原、石巻管内で警報継続中。
[流行性耳下腺炎]
 登米管内で警報継続中。

[伝染性紅斑]
 伝染性紅斑は、頬に出現する紅斑を特徴とした小児を中心として流行する疾患である。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもある。本症の病因はヒトパルボウイルスB19で、鼻水、咽頭からの飛沫感染が多いとされる。潜伏期は約1週間で、その後軽い発熱が起こるが、無症状の場合もある。流行は年始から7月上旬頃にかけて報告数が増加し、9月頃最も少なくなる季節性を示すが、はっきりしない年もある。宮城県では2006年第46週より報告数が増えはじめ、同年第52週より登米保健管内を中心に報告数が増加しており、過去5年間と比較しても高いレベルで推移している。全国的にみても2006年第47週以降増加が続いている。

咽頭結膜熱

4

2

 

1

5

2

 

2

16

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

23

4

12

10

12

 

30

91

感染性胃腸炎

44

62

42

15

49

51

49

232

544

水痘

4

39

34

1

3

25

 

96

202

手足口病

2

 

 

 

 

4

1

2

9

 

伝染性紅斑

 

11

1

3

46

9

 

17

87

突発性発疹

4

3

3

 

4

5

5

11

35

百日咳

 

1

 

 

 

 

 

1

2

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

4

1

 

5

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

7

12

2

4

22

 

2

30

79

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

5

5

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

 

 

1

2

 

RSウイルス感染症

 

1

 

1

2

 

 

28

32

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

10

3

 

3

6

5

13

44

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

3

4

 

[ウイルス分離状況] 1.1(第1週) 〜 1.14(第2週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1月中旬から、インフルエンザA型の流行が、散発的に始まりました。要注意です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)