宮城県感染症発生動向調査情報(第 24 週)

宮城県【 平成17 年 6 月 22 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.6.13 〜 6.19 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

1

32

33

−全数報告疾病−
1類・2類・4類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
              仙台管内 男性1名
5類感染症:ウイルス性肝炎 大崎管内 男性1名


−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[流行性耳下腺炎]
 第18週より警報継続中の石巻管内でさらに増加している。注意が必要。

[ヘルパンギーナ]
 県全体で増加傾向にある。流行期に向かい、今後の動向に注意。

[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 石巻、登米管内で警報継続中である。注意が必要。

[手足口病]
 気仙沼管内で警報継続中である。今後の動向に注意。

  ※※  「ヘルパンギーナ」について ※※
 ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にでる水疱性発疹を特徴とする、小児の急性ウイルス性咽頭炎である。主にエンテロウイルス属のA群コクサッキーウイルスが原因で、潜伏期間は3〜6日程度とされる。流行は春から始まり、初夏から夏にピークを迎える。宮城県でも例年第28週頃に患者数がピークに達する。
 感染経路は、糞口感染や飛沫感染で、便には回復後2〜4週間の長期間にわたってウイルスが排泄されるため、糞便の取り扱いには注意を要する。特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、うがいや手指の消毒を励行することなどである。

咽頭結膜熱

 

 

3

2

 

 

1

14

20

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

24

5

7

13

19

 

30

98

感染性胃腸炎

36

41

10

10

13

25

23

214

372

水痘

11

23

16

1

4

10

8

61

134

手足口病

1

9

4

1

1

3

21

16

56

伝染性紅斑

1

5

1

1

 

11

 

9

28

突発性発疹

 

7

3

1

1

8

1

26

47

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

4

12

4

4

11

2

 

22

59

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

 

7

3

1

4

55

1

11

82

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

1

 

2

4

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

2

14

1

3

1

 

 

8

29

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

[ウイルス分離状況] 6.6(第24週) 〜 6.17(第25週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

10

 

 

 

5

 

 

 

1

パラインフルエンザウイルスとアデノウイルスによる感染症の流行がみられます。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)