宮城県感染症発生動向調査情報(第 16 週)

宮城県【 平成17 年 4 月 27 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.4.18 〜 4.24 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

4

52

35

18

18

22

18

106

273

−全数報告疾病−
1類・2類・5類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
             仙台管内 男性2名
4類感染症:レジオネラ症 塩釜管内 男性1名


−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 塩釜、栗原管内で報告数が増加し、栗原管内では警報値に達した。今後の動向に注意。

[流行性耳下腺炎]
 石巻管内で注意報が継続中である。今後の動向に注意。

[水痘]
 過去数年の動向では、第20〜30週に流行の波が見られる。今後の動向に注意。


  ※※ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について ※※
 A群溶血性レンサ球菌による咽頭炎である。潜伏期は2〜5日で、突然の発熱と全身倦怠感、喉の痛みによって発症する。一般に幼児、学童(ピークは5〜10歳)を中心として流行し、子供から親が感染することもある。年間を通じて発生が見られるが、特に春から初夏、秋から冬にかけて多くなる。予防は困難だが、感染患者の分泌液に触れないことや、手洗い、うがいを行うことが感染の機会を少なくする。


【病原体検出情報】〜宮城県保健環境センター〜
・インフルエンザ患者より
  気仙沼管内 14週採取分 AH3(A香港)型5件
              B型     2件

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

2

 

10

12

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

31

3

12

2

9

2

30

91

感染性胃腸炎

22

48

17

5

9

19

17

181

318

水痘

8

16

9

 

3

11

2

32

81

手足口病

 

5

 

 

 

 

 

4

9

 

伝染性紅斑

 

2

1

 

1

 

 

15

19

 

突発性発疹

3

3

2

 

1

2

1

19

31

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

 

2

1

2

1

23

1

8

38

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

 

 

3

4

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

2

 

3

1

 

 

5

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

[ウイルス分離状況] 4.11(第16週) 〜 4.22(第17週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

19