宮城県感染症発生動向調査情報(第 5 週)

宮城県【 平成17 年 2 月 9 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2005.1.31 〜 2.6 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

11

225

97

53

29

56

44

376

891

−全数報告疾病−
1類・2類・3類・4類感染症:報告なし
5類感染症:       梅毒 仙台管内 男性1名
  クロイツフェルト・ヤコブ病 仙台管内 女性1名
  急性ウイルス性肝炎(B型) 仙台管内 女性1名

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]過去5年間の同時期と比較して2001年に次いで多くなっている。大崎管内を除き警報値を超えている。十分な注意が必要。
[インフルエンザ]全国的には、第2週から3週にかけて約4倍に増加し、例年よりは遅かったが、インフルエンザの流行シーズンになったと言える。宮城県では第4週の2倍に増加し、塩釜・大崎・栗原管内で注意報レベルを超えた。十分な注意が必要。
[水痘]大崎管内で2週連続して注意報レベルを超えている。注意が必要。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]石巻管内では2週連続して警報値を超えている。注意が必要。


【病原体検出情報】 〜宮城県保健環境センター〜
・インフルエンザ患者より
 気仙沼管内 2〜4週採取分
        AH1(Aソ連型)5件、B型4件
 登米管内  4週採取分 AH1(Aソ連型)1件
 栗原管内  5週採取分 B型      1件
 塩釜管内  4週採取分 AH1(Aソ連型)3件
B型 1件
 塩釜(岩沼)管内 4週採取分 B型 5件

・胃腸炎患者より
 登米管内  5週採取分    ノロウイルス3件
 塩釜管内  5週採取分    ロタウイルス1件
 塩釜(岩沼)管内 5週採取分 ロタウイルス2件
                ノロウイルス1件

咽頭結膜熱

2

 

1

1

 

 

 

1

5

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

21

4

1

5

13

 

42

86

感染性胃腸炎

72

177

24

36

85

96

91

438

1019

水痘

6

18

21

 

7

21

3

72

148

手足口病

 

 

1

2

3

2

4

8

20

 

伝染性紅斑

6

8

9

 

 

2

 

18

43

突発性発疹

 

9

5

1

2

3

5

24

49

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

 

3

 

 

3

1

 

8

15

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

3

 

 

 

 

 

 

3

 

RSウイルス感染症

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

2

4

 

 

 

 

2

2

10

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

1

 

 

 

 

 

5

6

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 1.24(第5週) 〜 2.4(第6週) 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 臨床研究部 ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

30

 

4

 

 

3

1

1

1

 

同じ地域でもA幼稚園はB型、B幼稚園はA型といった流行が今冬のインフルエンザの特徴です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)