宮城県感染症発生動向調査情報(第 14 週)

宮城県【 平成16 年 4 月 7 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2004.3.29 〜 4.4 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

1

5

 

5

 

4

8

36

59

−全数報告疾病−
1類・2類・3類・4類感染症:報告なし
5類感染症:梅毒 栗原管内 男性1名
      アメーバ赤痢 大崎管内 男性1名
      後天性免疫不全症候群 仙台管内 男性1名

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 患者発生は、県全体では減少しているが、栗原管内で警報が発令、気仙沼管内でも増加しており、引き続き十分な注意が必要。
[風疹]
 今のところ仙台管内のみで報告されているが、全国の中でも報告数は多く、今後の動向に注意。
[水痘]
 気仙沼管内で注意報が発令され、注意が必要。

【病原体情報】 〜宮城県保健環境センター検査〜
・塩釜管内、9週の胃腸炎患者より
  EPEC O18:HNM 1件を検出。
 ・塩釜管内、10週の胃腸炎患者より
  C.jejuni 1件を検出。
 ・塩釜管内、13週の溶連菌感染症患者より
  A群溶血性レンサ球菌T-3 1件を検出。

[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 本感染症は、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こす。日常よくみられる疾患として、急性咽頭炎の他、膿か疹、蜂巣織炎、あるいは特殊な病型としてしょう紅熱がある。これら以外にも中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などを起こす。また、菌の直接の作用ではなく、免疫学的機序を介して、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことが知られている。第9週より、報告数が全国的に非常に多くなっている。
(IDWR 2004年 第12週より引用)

咽頭結膜熱

 

2

 

2

 

 

 

9

13

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

3

29

9

12

9

10

5

91

168

感染性胃腸炎

25

93

22

30

28

28

16

192

434

水痘

3

28

18

1

3

13

15

60

141

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伝染性紅斑

3

4

1

4

 

 

 

16

28

突発性発疹

1

13

7

2

2

6

2

25

58

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

9

9

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

1

2

2

 

11

1

6

11

34

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

1

2

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

4

 

2

6

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

マイコプラズマ肺炎

 

4

 

 

1

 

 

3

8

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

1

 

1

 

 

1

1

4

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

5

6

 

[ウイルス分離状況] 3.29 〜 4.2 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

4

 

 

 

 

6

 

 

 

1