宮城県感染症発生動向調査情報(第 28 週)

宮城県【 平成15 年 7 月 16 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.7.7 〜 7.13 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全数報告疾病 1類・2類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 大崎地区男性 2名
4類感染症:破傷風 仙台地区 女性66歳
 ライム病 仙台地区 男性49歳
  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]流行期のピークに向け(例年は第30週前後)、県全体で増加。特に塩釜地区で定点当たり報告数が急増。隣接する仙南地区でも2.8->11.4に増加。今後も注意が必要。
[手足口病]栗原地区を除き大半の地区で増加しており、今後の動向に注意。
[咽頭結膜熱]石巻地区で急増。プールを利用する機会が多くなる事から今後の動向に注意。
[麻疹]塩釜、石巻地区で、依然として報告があり、今後の動向に注意が必要。
[マイコプラズマ肺炎]塩釜地区要注意。

【病原体情報】 〜保健環境センター〜
・第25週の塩釜保健所管内(亘理)における手足口病患者よりエンテロウイルス71型(EV71)1件検出。
・第26週の塩釜保健所管内(亘理)におけるヘルパンギーナ患者よりコクサッキーウイルスA10型5件検出。
・第27週の塩釜保健所管内(多賀城)における咽頭炎患者よりA群溶血連鎖球菌3件(T3型2件、T12型1件)検出。
〜国立仙台病院ウイルスセンター検査〜
・RSウイルス3件    ・ムンプスウイルス1件
・麻疹ウイルス1件   ・アデノウイルス2件
・エンテロウイルス1件 ・サイトメガロウイルス1件
分離

*EV71について
コクサッキーウイルスA16型(CA16)と並ぶ手足口病の主因の一つ。全国の検出状況からEV71が多く報告されている(IASR)。2000年以来の流行の主流となる模様。なお、まれに中枢神経合併症を起こすことが知られており、今後の動向に注意を要する。

咽頭結膜熱

1

5

 

 

 

13

 

6

25

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

32

3

6

7

4

1

29

84

感染性胃腸炎

21

46

2

12

12

22

22

113

250

水痘

15

12

6

19

2

3

4

58

119

手足口病

16

27

11

 

24

27

11

43

159

伝染性紅斑

2

9

3

 

 

13

 

17

44

突発性発疹

5

8

6

 

2

8

5

27

61

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

57

258

42

26

16

45

4

401

849

麻疹

1

 

7

 

 

5

 

 

13

 

流行性耳下腺炎

3

14

4

4

6

4

2

29

66

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

2

 

 

 

 

 

 

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

17

1

 

 

 

 

3

21

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

3

4

 

[ウイルス分離状況] 7.7 〜 7.11 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

3

1

1

2

1

 

 

1