宮城県感染症発生動向調査情報(第 23 週)

宮城県【 平成15 年 6 月 12 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.6.2 〜 6.8 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全数報告疾病
1類・2・3類感染症:報告なし
4類感染症:
 ツツガムシ病 (仙台地区:女性:49歳)
 後天性免疫不全症候群 (仙台地区:男性:32歳)


  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[麻疹]
 大崎地区の定点当たり報告数は第19週から流行発生警報の基準値(1.5)を上回っている。石巻地区、栗原地区も今後の動向に注意が必要。
[水痘]
 栗原地区で急激に定点当たり報告数が増えており、今後の動向に注意が必要。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 登米地区、塩釜地区の定点当たり報告数は流行発生警報の開始基準値(4.0)を上回り今後の動向に注意が必要。
[マイコプラズマ肺炎]
 塩釜地区は定点当たり報告数が増加し、拡張疾病においても報告数が多く、今後十分な注意が必要。
[伝染性紅斑]
 大崎地区、石巻地区で増加傾向にあり、今後の動向に注意。
[咽頭結膜熱]
 塩釜地区は先週から定点当たり報告数が流行発生警報の開始基準値1.0となり、今後の動向に注意。


【病原体情報】
 〜国立仙台病院ウイルスセンター検査〜
  ・麻疹ウイルス2件検出。

咽頭結膜熱

 

8

 

1

 

 

 

4

13

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

3

37

4

6

18

15

 

37

120

感染性胃腸炎

13

86

8

17

17

24

27

134

326

水痘

14

14

20

15

5

2

8

27

105

手足口病

 

7

9

 

1

12

 

8

37

伝染性紅斑

3

3

11

 

 

11

 

7

35

突発性発疹

7

12

7

2

6

8

8

23

73

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

1

 

 

 

 

1

2

 

ヘルパンギーナ

16

15

13

1

 

2

 

4

51

麻疹

 

5

11

2

 

7

 

9

34

流行性耳下腺炎

4

7

2

4

2

5

4

41

69

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

2

 

 

 

2

 

5

9

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

30

 

 

3

1

2

4

41

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

2

 

 

 

 

 

7

9

 

[ウイルス分離状況] 6.2 〜 6.6 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

11

1

 

2

4

1

3

2

 

クループが流行しており、パラインフルエンザウイルスが検出されています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)