宮城県感染症発生動向調査情報(第 19 週)

宮城県【 平成15 年 5 月 15 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.5.5 〜 5.11 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

全数報告疾病
1類・2類・3類:報告なし。
4類感染症:
 大崎地区でツツガムシ病が1件(74歳男性)。
 仙台地区でウイルス性肝炎(B型肝炎55歳男性)
が報告されている。

  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ツツガムシ病]感染機会は農作業や山菜取りなどで、県内では春と秋に発生する。特に5月は多発するので注意が必要である。
[感染性胃腸炎]県内全体の定点当たり報告数は先週(5.88)よりわずかに減少しているが、気仙沼地区、塩釜地区は増加傾向にある。
[麻疹]新たに大崎地区、栗原地区、仙南地区より報告があり、今後の動向に注意。
[マイコプラズマ肺炎]塩釜地区では第6週より継続して報告があり、今後の動向に注意。
・感染症の話(2003年第9週IDWRより)
 旧感染症発生動向調査では「異型肺炎」の発生動向調査が行われていたが、これにはマイコプラズマ肺炎以外にも、クラミジア肺炎やウイルス性肺炎などの疾患が含まれていた。1999年4月施行の感染症法により、マイコプラズマ肺炎として疾患特異的な発生動向調査を行う目的から、病原体診断を含んだ調査が行われることとなった。本疾患は通常通年性にみられ、普遍的な疾患であると考えられている。特に晩秋から早春にかけて報告数が多くなり、罹患年齢は幼児期、学童期、青年期が中心である。病原体分離例でみると7〜8歳にピークがある。従来4年周期でオリンピックのある年に流行を繰り返してきたが、近年この傾向は崩れつつあり、1984年と1988年に大きな流行があって以降は大きな全国流行はない。
【訂正 マイコプラズマ肺炎(小児科)】
第18週:登米地区で2件、仙南地区で1件の追加報告がありました。また仙台地区は4件から1件に訂正となりました。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

8

6

5

6

15

 

40

81

感染性胃腸炎

18

68

22

16

9

23

26

141

323

水痘

6

11

14

4

6

6

12

24

83

手足口病

2

1

4

 

3

2

 

 

12

 

伝染性紅斑

 

2

4

 

 

5

2

5

18

突発性発疹

4

6

3

2

1

4

3

17

40

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

6

 

 

 

 

 

6

 

ヘルパンギーナ

 

 

2

 

 

3

 

 

5

 

麻疹

1

 

6

1

2

 

 

14

24

 

流行性耳下腺炎

1

15

2

4

5

 

1

26

54

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

2

 

 

 

1

 

 

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

6

 

 

 

2

 

2

10

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

3

4

 

[ウイルス分離状況] 5.6 〜 5.9 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

1

1

1

 

 

2

1

 

1

3