宮城県感染症発生動向調査情報(第 1 週)

宮城県【 平成16 年 1 月 8 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2003.12.29 〜 1.4 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

17

11

11

4

21

16

19

25

124

−全数報告疾病−
1・2・3・4類感染症:報告なし
5類感染症:ジアルジア症 石巻管内 男性1名
 RSウイルス 塩釜管内 男児1名
 第52週 仙台管内 男児1名 女児1名

  −宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[インフルエンザ]県内全地区でインフルエンザの報告があり、流行期を迎えるので今後の動向に注意。

[感染性胃腸炎]石巻、気仙沼、登米管内で警報発令中。全体的に減少しているが引き続き十分な注意が必要。

[水痘]石巻管内で警報発令。注意が必要。

[咽頭結膜熱]栗原管内で警報発令。昨年の第49週から報告数が多い。引き続き十分な注意が必要。


【病原体情報】 〜宮城県保健環境センター検査〜
 2003年第52週、塩釜保健所管内のインフルエンザ患者4名よりインフルエンザウイルスA香港(AH3)型4件検出。

    -----インフルエンザ-----
 今シーズンは、全国的にA香港型ウイルスが分離され、一部の地域でB型も分離されています。昨年も両型の混合流行で感染症法施行後、最大の流行でした。2003年51週現在、北海道、山形県、福島県で警報または注意報が発令されるなど、次第に報告数が増加しています。県内でも51週から各地区で報告数が増える傾向にあり、今後、学校が始まると本格的に流行すると予想されますので、十分な注意が必要です。

咽頭結膜熱

 

 

 

3

 

 

 

8

11

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

6

1

4

1

7

 

15

35

感染性胃腸炎

31

85

7

13

59

78

52

142

467

水痘

4

9

16

13

7

50

16

48

163

手足口病

 

4

 

 

1

 

 

1

6

 

伝染性紅斑

 

2

 

1

 

5

 

6

14

突発性発疹

2

8

5

1

4

3

3

5

31

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

 

 

1

 

6

 

5

10

22

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

5

 

 

 

 

1

5

14

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 1.5 〜 1.9 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

9

2

2

 

 

8

1

 

 

1

1月に入ってインフルエンザA香港型が検出されてます。今後の流行にご注意下さい。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)
ウイルス分離情報は1週、2週の合計分です。