宮城県感染症発生動向調査情報(第 37 週)

宮城県【 平成14 年 9 月 20 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.9.9 〜 9.15 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−今週の全数報告疾病−
1類・2類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症
      @大崎地区2件 O-157、VT-2、女児
      A登米地区1件 O-26、女
《注目すべき感染症:腸管出血性大腸菌感染症》
 2002年第35週の報告数は121例(昨年の同時期は218例)性別では男53例。女68例。うち有症者は78例。報告例全体の65%。都道府県別で多い順に愛知県10例、大阪府9例、北海道・福岡県ともに7例。血清型は、O157が75例。O26が30例。O111が3例。血清型とベロ毒素の型の組合せは多い順にO157/VT1-2が30例。O157/VT2が28例。O26/VT1が17例。2002年第35週までの累積報告数は2404例で、昨年より少ないものの集団発生の報告は続いており、依然として注意が必要。
4類感染症:急性ウイルス性肝炎B型2件(仙台市内 男)

   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎] 今週は、先週に比べ減少。
[流行性耳下腺炎] 先週と比べて減少。しかし、仙南地区が他の地区に比べて高い。全国的にも減少傾向。1.03(34週)->0.83(35週)->0.67(36週)
[手足口病] 0.85(35週)->1.14(36週)->1.29(今週)。増加傾向続く。今後の推移に注意。全国的には、34週から増加傾向。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎] 0.07(33週)->0.20(34週)->0.34(35週)->0.47(36週)->0.46(今週)。過去2年の傾向は年末に向けてピークを形成。この後の動向に注意。
〜平成14年度インフルエンザワクチン株の選考経過〜
 我が国におけるインフルエンザワクチン製造株の決定過程は、厚生労働省健康局の依頼により国立感染研が検討、これに基づいて厚生労働省が決定。
平成14年度(2002/03シーズン)に向けたインフルエンザワクチン株は、
 @A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)
 AA/パナマ/2007/99(H3N1)
 BB/山東/7/97      である。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

15

1

1

1

 

 

9

27

感染性胃腸炎

13

19

1

12

8

31

5

46

135

水痘

7

2

1

 

 

 

3

11

24

手足口病

1

1

8

11

7

7

11

30

76

伝染性紅斑

1

1

1

1

3

1

1

6

15

 

突発性発疹

1

12

6

2

4

6

4

28

63

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

1

9

2

3

6

5

2

27

55

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

21

11

4

2

8

4

 

28

78

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

 

 

 

1

1

 

1

7

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

1

2

 

[ウイルス分離状況] 9.9 〜 9.13 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

2

 

7

1

1