宮城県感染症発生動向調査情報(第 36 週)

宮城県【 平成14 年 9 月 12 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.9.2 〜 9.8 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−今週の全数報告疾病−
1類感染症:報告なし
2類感染症:コレラ1件(仙南地区、男、国内感染。)全国的には、平成12年は58(27)件、平成13年は49(36)件。()は、35週現在での累積。本年は35週現在で39件。
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症(登米地区3件 いずれもO-26、VT-1)
4類感染症:・デング熱1件(仙台市内、先週の追加報告)
・アメーバ赤痢1件(仙台市内、男)本年7件目(石巻地区2、仙台市内5)
・レジオネラ症1件(仙台市内、女)
 〜〜アメーバ赤痢(IDWR2002年第30週)〜〜
 原虫である赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)を病原体とする大腸炎のうち、粘血便、しぶり腹、腹痛などの赤痢症状を示す。感染症の多くは、発展途上国に集中して分布。多くの先進国では、この原虫は一般の人々の間には流行していない。

   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎] 0.73(33週)->2.49(34週)->2.64(35週)->2.78(今週)。33週から増加傾向。
 《全国の動き(IDWR2002第34週)》
 感染性胃腸炎は報告が少なくなっている時期であるが、過去5年間の同時期に比べると定点当り報告数がかなり多く、都道府県別では宮崎県(5.4)、鳥取県(5.0)、福井県(4.9)が多い。
[流行性耳下腺炎] 先週と比較して大きな変化はない。しかし、仙南地区の動きには注意が必要。
[手足口病] 今週は、先週に比べ増加した。過去2年間の動向では、年末にかけてピークを形成していることから、引き続き注意が必要。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎] 0.07(33週)->0.20(34週)->0.34(35週)->0.47(今週)。増加傾向。過去2年間の傾向は、1週〜15週前後、15〜35週前後、35〜年末にかけて3つピークを形成。今後の動向に注意。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

2

6

2

3

1

 

14

28

感染性胃腸炎

13

46

2

13

12

21

6

51

164

水痘

8

2

1

2

3

2

5

12

35

手足口病

2

4

4

8

8

7

7

27

67

伝染性紅斑

4

 

 

2

4

3

4

3

20

 

突発性発疹

7

8

9

1

2

3

1

32

63

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

14

6

3

6

5

3

25

62

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

29

11

7

2

10

9

1

36

105

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

5

 

 

 

 

2

2

 

9

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

1

 

 

 

1

2

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 9.2 〜 9.6 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

3

 

2

2