宮城県感染症発生動向調査情報(第 27 週)

宮城県【 平成14 年 7 月 12 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.7.1 〜 7.7 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

1

 

5

 

4

 

10

 

−今週の全数報告疾病−
1類感染症、2類感染症、4類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2件(仙南管内男女各1名、O-157 VT2。先週報告患者の家族。無症状)
本年累計14件〜仙南管内3件、大崎管内2件、登米管内7件、栗原管内1件、気仙沼管内1件:仙南、気仙沼管内がO-157、他はすべてO-26
   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-

[感染性胃腸炎] 大崎以外の地区の動向に注目。特に仙南地区は、2.20(25週)->4.00(26週)->4.20(今週)と連続して上昇。 宮城県は7.32(24週)、7.19(25週)、7.80(26週)3週つづけて全国トップの定点報告数。
[流行性耳下腺炎] 3.68は、3.88(23週)についで今年2番目の高さ。1週〜10週:1.19-2.43。 11週〜20週:1.34-2.88。 21週〜今週:2.36-3.88。定点報告数が上昇傾向にある。 仙南地区:6.20(26週)->10.20(今週)、
登米地区:6.00(25週)->9.00(26週)->12.00(今週)の2地区に特に注目。
[水痘] 18週(4.29〜5.5)1.29から上昇傾向つづく。石巻、気仙沼管内の動向に注意。全国では、2.77(22週)->2.53(23週)->2.58(24週)->1.99(25週)->2.02(26週)で、推移。
[手足口病] 定点報告数の増加傾向つづく。0.66(23週)->1.08(24週)->2.00(25週)->2.05(26週)->2.71(今週)。
先週に引き続き仙南地区、登米地区が他管内より極めて高い。今後の動向に十分注意。全国的にも明らかに増加傾向。
0.63(21週)->0.68(22週)->0.76(23週)->0.92(24週)->1.24(25週)->1.34(26週)。
[ヘルパンギーナ] 定点報告数が増加を始めた。初夏から初秋に多発する傾向にあるので、今後の動向に注意。
0.49(25週)->0.93(26週)->1.76(今週)
全国の動きも同様。1.32(23週)->1.69(24週)->2.29(25週)
->2.56(26週)
 ※全国〜無菌性髄膜炎
本県では現時点は、報告は少ないが、全国的には増加傾向。

咽頭結膜熱

 

1

 

 

 

1

 

2

4

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

4

17

 

1

9

 

2

31

64

感染性胃腸炎

21

79

5

21

15

39

21

185

386

水痘

19

14

13

3

9

40

15

49

162

手足口病

51

11

1

5

30

3

1

58

160

伝染性紅斑

7

3

9

3

2

4

 

7

35

突発性発疹

4

4

4

1

2

 

 

15

30

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

2

 

 

 

 

 

 

2

 

ヘルパンギーナ

3

25

2

2

 

6

12

54

104

麻疹

 

 

1

 

 

 

1

1

3

 

流行性耳下腺炎

51

27

9

7

36

27

 

60

217

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

1

1

 

 

 

 

2

4

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

 

 

 

 

 

2

2

10

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

[ウイルス分離状況] 7.1 〜 7.5 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

3

 

5

 

 

1

1

アデノウイルス感染症が増えてきました。咽頭結膜熱もみられます。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)