宮城県感染症発生動向調査情報(第 25 週)

宮城県【 平成14 年 6 月 27 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.6.17 〜 6.23 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

16

1

7

4

28

−今週の全数報告疾病−
1類、3類、4類感染症:報告なし
2類感染症:細菌性赤痢1件(石巻管内、女)
      本年累計6件(栗原管内1件、石巻管内1件      仙台市内4件)
   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[感染性胃腸炎] 定点報告数7以上が第20週から続いている。引き続き仙南、大崎以外の地区に注目。全国(第24週)では、宮城県7.32は全国1位。宮崎県(6.46)、福島県(5.96)が高い。全国平均では3.69。
 −IDWR(第39週2001年)−  予防法は、食中毒の一般的な予防法に準じて加熱の徹底。又、流行期の手洗いを励行し、患者との濃厚な接触を避ける。院内、家庭内、あるいは集団内での二次感染の防止策に配慮。ノーウォーク様ウイルス(SRSV)による場合は、排泄物や汚れ物の処理に十分注意。
[流行性耳下腺炎] 3.14は、3.88(23週)について今年2番目の高さ。今後の動向に注意。
[水痘] 今週は、先週(3.19)に比べ定点報告数は減少。しかし、引き続き注意が必要。
[手足口病] 定点報告数が増加傾向。23週までは0.05〜0.71で推移していたが、特に仙南、登米地区が他管内より高い。今後の動向に十分注意すること。
[インフルエンザ] 終息に向っている。全国(24週)では、沖縄県(3.72)、岩手県(1.63)以外は、すべて1.00以下。
<拡張疾病> マイコプラズマ肺炎(小児科定点報告)
 本年2週(23件)->3週(27件)->4週(15件)->5週(13件)->6週(16件)->7週(12件)以降落ち着いていた。今後の動向に注意。過去3年間の25週までの報告総数の推移をみると2000年〜30件、2001年〜141件、2002年〜215件で、今年はすでに2000年の7倍の報告数。
〜病原体情報〜
 国立仙台病院ウイルスセンターのインフルエンザウイルス検出状況は、2件で、Aソ連型-0、A香港型-0、B型-0、C型-0、未解析-2。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

5

5

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

10

20

1

 

10

3

 

27

71

感染性胃腸炎

11

62

9

23

18

54

34

213

424

水痘

9

22

20

5

10

33

18

53

170

手足口病

33

18

 

 

40

1

1

25

118

伝染性紅斑

9

3

15

 

4

10

 

6

47

突発性発疹

3

4

10

 

 

4

8

27

56

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

3

5

1

4

 

1

2

13

29

麻疹

 

3

1

 

 

 

 

4

8

 

流行性耳下腺炎

36

36

10

10

18

21

1

53

185

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

5

6

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

マイコプラズマ肺炎

6

1

 

1

2

11

1

3

25

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

1

 

 

 

2

4

 

[ウイルス分離状況] 6.17 〜 6.21 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

2

5

 

 

2

3

1