宮城県感染症発生動向調査情報(第 21 週)

宮城県【 平成14 年 5 月 30 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.5.20 〜 5.26 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

19

25

16

14

115

50

48

58

345

−今週の全数報告疾病−1類・2類・4類感染症:報告なし
3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症(O−26)大崎管内1件〜先週報告患者4歳児の母。(健常者)
   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]定点報告数が、先週(4.19)に比べ減少。しかし登米管内は、16週から注意報発令中。12.60(19週)->23.00(今週)。B型インフルエンザが終息したとはいえない。今後の動向に注意。
−国立仙台病院レポート(その3)−
《分離されたB型ウイルスの抗原性》今シーズン分離されたB型
ウイルスの同定・抗原性の解析は、国立感染症研究所から分与された抗B/Akita/27/2001/(ホモ価1:64)及びB/Johannesburg/5/99(ホモ価1:640)につきフェレット血清を用い赤血球凝集阻止試験を実施。後者に反応したのは、流行初期5件/12月、3件/1月、2件/2月のみで、すべて反応性は低い。その他はすべて前者にのみ反応。
[感染性胃腸炎]  定点報告数は、3.19(18週)->7.41(今週)と増加。今後の動向に注意。
[水痘]  県北管内の動向に注目。大崎管内:6.00(19週)、6.40(今週)。栗原管内:4.67(19週)。登米管内:6.00(16週)->5.33(20週)。石巻管内:5.67(19週)
[流行性耳下腺炎]  引き続き定点報告数が3以上の注意を要する地区が塩釜、栗原、登米管内。今後の動向に注目。
<<STD 発生動向調査情報(月報) 4月>>
 宮城県【平成14年 5月24日】発行
 情報収集:宮城県保健環境センター  (男性) (女性)
性器クラミジア感染症         42  43
性器ヘルペスウイルス感染症       5  11
尖形コンジローム           12  11
淋菌感染症              39   3
≪その他≫              (男性) (女性)
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症  19  18
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症     10  10
薬剤耐性緑膿菌感染症          0   1

咽頭結膜熱

 

5

 

 

 

 

 

4

9

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

13

7

5

10

4

 

37

78

感染性胃腸炎

15

89

12

15

14

45

31

216

437

水痘

13

13

32

5

9

18

3

66

159

手足口病

 

 

 

1

8

 

 

26

35

伝染性紅斑

1

4

6

 

4

8

1

8

32

突発性発疹

5

10

6

 

2

3

5

16

47

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

2

1

 

 

 

 

10

13

 

麻疹

1

 

4

 

 

 

 

 

5

 

流行性耳下腺炎

14

28

10

11

14

16

3

43

139

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

流行性角結膜炎

 

 

1

 

 

 

 

3

4

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

 

 

3

 

 

6

9

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 5.20 〜 5.24 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

38

4

 

 

 

1

1

 

 

 

B型インフルエンザは仙台市内では、終息に向かいつつあります。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)