宮城県感染症発生動向調査情報(第 17 週)

宮城県【 平成14 年 5 月 7 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.4.22 〜 4.28 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

29

79

 

9

78

58

57

117

427

      −今週の全数報告疾病−
1類・2類・3類感染症:報告なし。
4類感染症:急性ウイルス性肝炎(A型)1件(仙台市内、男)今年累積は、追加報告を含め22例 《A型肝炎》19例(塩釜管内:5例、石巻管内:1例、仙台市内:13例) 《B型肝炎》3例(塩釜管内:1例、仙台市内:2例)
   -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]
 定点報告数は、先週(第16週)2.64からさらに増加した。2週連続して増加。登米管内は先週から注意報発令中。新たに気仙沼管内に注意報発令。順位も1位に戻った。下記「病原体情報」によるとB型の割合「=B型件数/(全体数-未解析)」が更に増加する傾向。12%(12週)->41%(13週) ->62%(14週)->85%(15週)->71%(16週)->90%(今週)
[感染性胃腸炎]
 塩釜、石巻地区の定点報告数は、高い傾向が続く。特に塩釜地区は先週8.50から増加。
[麻疹]
 大崎地区は、第11週(3.11〜3.17)から連続して定点報告があり、今後の動向に注意。第1週からの累計で60件。(仙南:1、塩釜:2、大崎:34、栗原:1、登米:7、石巻:5、仙台:10)
−−IDWR(2002年第15週)−−
 例年、年明けから春にかけて報告が増加。5月頃流行のピークを迎える。昨年は1992、1993年以来の大流行となり、成人麻疹の増加も認められた。本年は現在までのところ、定点報告数は、例年に比べ低い。1歳を過ぎた麻疹ワクチン未接種かつ麻疹未罹患者には、ワクチンを早急に接種することが推奨される。
〜〜病原体情報〜〜
 国立仙台病院ウイルスセンターのインフルエンザウイルス検出状況は、52件で、Aソ連型−0、A香港型−3、B型−43、C型−2、未解析−4。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

20

3

5

7

5

 

16

57

感染性胃腸炎

30

99

16

10

10

54

13

113

345

水痘

5

11

14

2

11

18

 

36

97

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

21

21

 

伝染性紅斑

1

14

4

1

5

10

4

4

43

突発性発疹

7

5

3

1

1

4

1

21

43

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

1

1

 

 

 

 

 

2

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

麻疹

 

 

3

 

 

 

 

 

3

 

流行性耳下腺炎

15

15

22

6

9

15

1

28

111

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

2

 

2

4

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

 

 

 

 

 

 

3

4

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

[ウイルス分離状況] 4.22 〜 4.26 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

52

 

 

1

1

 

1

1

 

2

4月下旬になってもインフルエンザ(B型)が局地的に小流行しています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)