宮城県感染症発生動向調査情報(第 7 週)

宮城県【 平成14 年 2 月 22 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.2.11 〜 2.17 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

96

273

52

68

107

72

33

858

1559

−全数報告疾病−
 1類感染症、2類感染症及び3類感染症の報告はない。
 4類感染症の急性ウィルス性肝炎(A型)が石巻管内で1件報告されている。
 -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]
 先週に引き続いて注意報発令中の仙台市の5保健所及び登米・塩釜(岩沼支所を含む)・仙南管内に加え、今週新たに栗原管内にも注意報が発令。県内全体でも定点当たり報告数16.07と多発。
 ※塩釜及び栗原管内の2小学校で学級閉鎖。仙台市を除く県内の7小学校、5中学校、仙台市内の3小学校で授業短縮措置がとられた。
[感染性胃腸炎]
 先週の引き続き県内全体で患者多発。
[流行性耳下腺炎]
 依然として石巻管内では患者多発。
[風疹]
 非流行期であるが、塩釜管内の岩沼支所管内で先週患者3名、今週5名発生。
[マイコプラズマ肺炎]
仙南管内の基幹病院定点及び気仙沼管内の小児科定点で、それぞれ患者6名と多発。
【病原体情報】
 当センターのインフルエンザウィルス検出状況:A/ソ連型0件、A/香港型7件、B型0件。
 この1週間の国立仙台病院ウィルスセンターによる仙台市内のインフルエンザウィルス検出状況:A/ソ連型9件、A/香港型85件、B型0件。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

5

12

4

2

5

9

 

29

66

感染性胃腸炎

73

141

20

87

60

139

81

353

954

水痘

6

15

18

7

3

14

2

65

130

手足口病

2

8

 

 

 

2

 

2

14

 

伝染性紅斑

 

6

1

1

5

3

 

5

21

 

突発性発疹

1

8

4

 

1

5

2

17

38

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

5

 

 

 

 

 

 

5

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

1

2

 

3

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

14

12

16

3

4

42

1

14

106

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

2

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

マイコプラズマ肺炎

6

1

 

 

1

3

6

7

24

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

2

3

 

[ウイルス分離状況] 2.12 〜 2.15 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

94

 

10

 

 

2

 

 

4

2

インフルエンザA香港型の流行が続いています。予想以上の流行です。なお、RSウイルス感染症も散見されます。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)