宮城県感染症発生動向調査情報(第 5 週)

宮城県【 平成14 年 2 月 8 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2002.1.28 〜 2.3 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

23

141

21

27

19

38

3

316

588

−全数報告疾病−
 1類感染症、2類感染症及び3類感染症の報告はない。4類感染症の急性ウイルス性肝炎(B型)、後天性免疫不全症候群、梅毒が仙台市で各1件報告されている。

 -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[インフルエンザ]
 塩釜(岩沼支所を含む)管内の定点当たり報告数10.85及び仙台市の7.3と、県中心部で患者増加が著しい。県全体でも先週の定点当たり報告数1.70から今週の6.06へと患者急増中。
[感染性胃腸炎]
 先週に引き続き県内全体で患者が多発。
[流行性耳下腺炎]
 依然として石巻管内では定点当たり報告数10.83で患者多発。
[伝染性紅斑]
 登米管内では定点当たり報告数3.33と多発。
【病原体情報】
 富谷町の小学校で集団発生したインフルエンザの患者児童11名中3名よりA/香港型ウイルスを分離。仙台市衛生研究所及び国立仙台病院ウイルスセンタ-が実施したこの1週間の仙台市内のインフルエンザウイルス検出状況:A/ソ連型7件、A/香港型44件、B型0件。 
《国立感染症研究所ホ-ムペ-ジ要約》
 −1月14日〜1月20日の第3週報−
○インフルエンザは九州を中心に流行が拡大中。感染症発生動向調査警報発生システムによれば、警報(定点当たり報告数が30を越えた場合)が熊本県、宮崎県内の各2保健所、大分県内の1保健所に発令中。注意報(定点当たり10以上)は福岡県の12保健所、熊本県、大分県、宮崎県、群馬県内の各4保健所など、全国43保健所で発令中。今シーズンの病原体分離状況はA/ソ連型137件、A/香港型が89件、B型が17などである。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

16

4

5

10

8

1

56

100

感染性胃腸炎

102

205

41

64

57

84

74

369

996

水痘

5

18

6

2

3

8

5

53

100

手足口病

 

2

 

 

 

 

 

5

7

 

伝染性紅斑

3

16

1

 

10

2

2

4

38

突発性発疹

9

5

6

2

3

5

5

24

59

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

2

 

 

 

 

 

 

2

 

ヘルパンギーナ

 

1

 

 

 

1

 

1

3

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

4

11

17

4

3

65

 

23

127

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

2

 

3

5

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

無菌性髄膜炎

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

マイコプラズマ肺炎

5

2

 

1

5

4

 

3

20

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

 

2

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

2

 

3

6

 

[ウイルス分離状況] 1.28 〜 2.1 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

46

 

6

1

 

 

1

1

 

2

仙台市内では、インフルエンザA香港型が流行中です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)