宮城県感染症発生動向調査情報(第 32 週)

宮城県【 平成13 年 8 月 17 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.8.6 〜 8.12 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−全数報告疾病−
 1類、2類及び4類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が塩釜、仙南及び登米管内で各1件報告されている。
-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]
 石巻管内では定点当たり報告数11.17と多発しているが、県内全体では減少傾向。
[流行性耳下腺炎]
 石巻管内の患者発生は依然として高いレベルで推移。
[伝染性紅斑]
 第12週から患者が多発している気仙沼管内の患者発生はやや減少。
[手足口病]
 塩釜(岩沼支所)管内では定点当たり報告数6.67と多発。県内全体では減少傾向。
【病原体情報】
散発事例の腸管出血性大腸菌感染症から、O157(塩釜管内1件)、O26(仙南及び登米管内各1件)を検出。
≪国立感染症研究所ホームページより≫
 −7月23日〜7月29日の第30週報−
○夏季に分離されたインフルエンザウイルス
香川県下で今シーズン流行したB型インフルエンザは、第4週に初めて分離され第17週で終息した。この間180株が同定され、そのすべてはBB/Yamanashi(山梨)/166/98、もしくはB/Sichuan(四川)/379/99類似株で、いわゆる山形系統であった。これ以降になって、第20週〜第27週までに、ビクトリア系統のB型ウイルスが4株が分離された。いずれの症状も医療機関で気管支炎もしくは扁桃炎と診断されており、症例2〜4は同一のA中学生である。終息期以降の、特に夏季におけるインフルエンザウイルスの動向は、典型的な症状を示さず、十分に把握することは困難であるが、呼吸器系疾患を中心とした散発症例にも注意し、今後の動向に注目したい(香川県衛生研究)。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

7

7

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

1

 

 

 

1

 

3

5

 

感染性胃腸炎

5

33

2

11

7

13

 

39

110

水痘

5

7

4

3

2

3

 

16

40

手足口病

1

20

2

1

 

10

6

30

70

伝染性紅斑

1

3

1

 

2

1

9

10

27

突発性発疹

7

4

3

 

 

16

3

18

51

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

ヘルパンギーナ

24

22

5

8

27

67

13

61

227

麻疹

 

 

 

 

 

2

 

1

3

 

流行性耳下腺炎

1

4

3

 

8

30

1

5

52

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

1

 

 

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

2

 

1

1

2

 

6

13

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

5

5

 

[ウイルス分離状況] 8.6 〜 8.10 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

3

1

 

1