宮城県感染症発生動向調査情報(第 19 週)

宮城県【 平成13 年 5 月 18 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.5.7 〜 5.13 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

14

8

48

1

 

 

24

20

115

−全数報告疾病−
 1〜3類感染症の報告はない。4類感染症のツツガムシ病が仙南管内で1件報告されている。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[麻疹]
 大崎管内では定点当たり報告数が3.6と患者多発。3
週間患者発生が少なかった石巻管内でも再び多発。
[水痘]
 大崎管内の定点当たり報告数4.60を筆頭に県内全体で患者が増加。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 栗原管内では定点当たり報告数10.33と多発。
[流行性耳下腺炎]
 大崎管内では定点あたり報告数3.20と多発。

≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −4月16日〜4月22日の第16週報−
○麻疹と成人麻疹の定点医療機関について
 感染症法では18才未満を対象とする麻疹(成人麻疹を除く)は4類感染症の定点把握対象疾患になっており、全国約3,000の小児科定点から報告されます。同じ4類感染症の成人麻疹は、18才以上を対象として全国約500の基幹病院定点から報告されます。成人麻疹の多くは入院を要するような比較的重症例であると考えられます。
≪5月12日付け河北新報夕刊要約≫
 福島県内の中学校の修学旅行に参加した三年生6名がはしか(麻疹)になり、このうち1名が死亡した。死因ははしかによる合併症と判明した。関係者によると、旅行に添乗したいわき市の旅行代理店の男性(28才)が、旅行初日に体調不良を訴え、いわき市に戻る途中、東京都内の病院ではしか(成人麻疹)と診断されている。

咽頭結膜熱

 

2

 

 

 

 

 

9

11

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

13

5

31

3

10

 

45

109

感染性胃腸炎

23

76

30

14

21

53

9

175

401

水痘

16

27

23

3

7

23

8

58

165

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

伝染性紅斑

1

14

 

1

 

8

10

20

54

突発性発疹

5

3

5

 

3

7

6

12

41

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

3

 

 

 

 

1

4

 

麻疹

 

1

18

1

 

9

 

3

32

流行性耳下腺炎

 

5

16

1

 

 

 

11

33

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

2

 

 

5

 

1

8

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

1

 

 

 

2

 

5

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

3

 

 

 

 

 

 

 

3

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

2

 

 

 

 

 

 

4

6

 

[ウイルス分離状況] 5.7 〜 5.11 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

12

 

 

 

 

6

1

 

1

 

今年は5月に入ってもFluが検出されています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)