宮城県感染症発生動向調査情報(第 22 週)

宮城県【 平成13 年 6 月 8 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.5.28 〜 6.3 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

2

7

9

−全数報告疾病−
 1及び2類感染症の報告はない。仙台市で3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症[O157、VT1(+)、VT2(+)]及び4類感染症のアメーバ赤痢が各1件報告されている。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[麻疹]
 依然として石巻及び大崎管内で患者多発。
[水痘]
 管内全体でやや患者多発。
[伝染性紅斑]
 気仙沼管内の定点当り報告数6.33を筆頭に青葉区、登米、石巻管内で多発。
[流行性耳下腺炎]
大崎管内で定点当り報告数22.8とやや多発。

≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −5月14日〜5月20日の第20週報−
 流行性耳下腺炎の定点当り報告数はここ10年間で最大の値となっており、福井県で定点当り報告数8.0を筆頭に、新潟県で4.2、佐賀県で4.1、福岡県で3.3となっている。
 伝染性紅斑は関東地方、北陸地方などで定点当り報告数が多い。
 流行性角結膜炎も過去の同時期と比較して定点当り報告数がかなり多くなっており、茨城県で5.1、宮崎県で3.8、広島県で3.3の報告がある。

○病原体情報
 流行性角結膜炎患者から分離されたウイルス

 本年5月24日までに報告されたウイルスは、アデノウイルス3型26件、4型12件、37型4件、8型3件、19型2件である。

咽頭結膜熱

1

1

 

 

 

 

 

4

6

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

3

24

 

7

8

6

 

40

88

感染性胃腸炎

17

62

5

14

26

34

8

118

284

水痘

24

16

22

6

4

22

12

60

166

手足口病

 

 

2

 

 

1

1

2

6

 

伝染性紅斑

2

11

4

3

10

18

19

19

86

突発性発疹

9

6

6

3

5

5

6

29

69

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

27

1

3

3

 

1

1

1

37

麻疹

1

1

7

 

 

13

1

1

24

流行性耳下腺炎

1

4

14

4

8

1

 

15

47

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

2

 

 

 

 

 

2

7

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

4

 

 

2

6

 

[ウイルス分離状況] 5.28 〜 6.1 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

5

 

 

 

 

6

 

1

2

2

5月末になってもまだFluBが検出されています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)