宮城県感染症発生動向調査情報(第 7 週)

宮城県【 平成13 年 2 月 22 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.2.12 〜 2.18 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

7

14

3

5

19

13

 

86

147

−全数報告疾病−
1類、2類、3類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が仙台市で1件(O157)報告されている。

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]
県内全体で患者はまだ多発。
[インフルエンザ]
登米管内の定点当り報告数3.80を筆頭に県内全体で増加傾向。仙台市の定点当り報告数は2.0、仙台市を除く宮城県内で1.13となり流行期に入ったと考えられる。
[麻疹]
依然として、石巻管内の流行が続いている。なお、定点医療機関の協力を得て実施した調査(11月15日〜1月28日)の中間結果が、2月15日開催された宮城県・仙台市結核・感染症発生動向調査委員会に報告された。流行状況については、11月中旬から下旬にかけて石巻市内の渡波地区の同一学区内で7名の患者が発生し、同時期以降に同市内の湊及び門脇地区及び矢本町内の3地区でそれぞれ1〜2名患者が発生したのに続いて、12月から2月上旬にかけて各地区の保育所や小学校等を介してこれらの患者から感染が広まったものと推定された。1才の誕生日後のできるだけ早期の予防接種の実施と、感染した場合には医師の許可を得てからの登園・登校の徹底が望まれる。
≪国立感染症研究所ホームページより≫
 −1月29日〜2月4日の第5週報−
感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当り報告数が例年に比べかなり多く、宮崎県で定点当り報告数27、宮城県で19、愛媛県で16と多い。年齢階級別に見ると、1才をピークに1〜8才までの年齢階級全体の64%を占める。
 インフルエンザは全国平均の定点当り報告数が、流行開始の指標とされる1を超え、流行期に入ったと考えられる。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

13

2

7

4

16

1

46

91

感染性胃腸炎

89

179

45

108

71

101

112

358

1063

水痘

13

25

35

 

4

18

9

39

143

手足口病

 

 

 

8

7

 

 

5

20

 

伝染性紅斑

 

8

 

 

 

4

1

33

46

 

突発性発疹

5

3

4

1

3

6

3

23

48

百日咳

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

2

 

1

3

 

麻疹

 

 

2

 

 

8

 

 

10

 

流行性耳下腺炎

 

7

 

 

 

 

 

5

12

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

2

 

 

1

 

1

4

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

[ウイルス分離状況] 2.13 〜 2.16 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

4

 

1

 

 

9

1

 

2

1

AdenoとFluの混合流行です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)