宮城県感染症発生動向調査情報(第 52 週)

宮城県【 平成14 年 1 月 8 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.12.24 〜 12.30 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

4

 

 

 

4

9

17

 

−全数報告疾病−
 1類、2類及び3類感染症の報告はない。
 4類感染症の破傷風が栗原管内で1件報告されている。

 -宮城県感染症発生動向調査情報解析部会-
[水痘]
 先週に引き続いて、県内全体で患者は多発傾向。
[伝染性紅斑]
 登米管内では依然として患者が多発。
[流行性耳下腺炎]
 石巻管内では先週よりも患者が増加。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 登米管内では定点当り報告数8.33と多発。

【病原体情報】
 12月13日から38〜39度の発熱に始まり、咳、鼻汁過多及び軽度の肺炎を呈して17日に入院した仙台市在住の1才男子からインフルエンザウイルスA型(H3N2)を検出。今シ-ズンのA型の検出は県内初。同12月には今回と同一居住区の患者からB型が検出されていることから、今後年明け以降、混合流行の可能性も視野に入れた流行の監視が必要(仙台国立ウイルスセンタ-)

《国立感染症研究所ホームページ要約》
−12月10日〜12月16日までの第50週報−
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘は年末のピークに向けて報告数の増加がみられる。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当り報告数は例年の同時期よりやや多くなっており、山形県で6.0と多い。
 水痘の定点当り報告数が多くなっているのは、鳥取県(5.3)、山形県(5.1)、大分(4.4)などである。
 伝染性紅斑は流行期ではないが、過去5年間の同時期に比べると定点当り報告数がやや多くなっている。
 流行性耳下腺炎は定点当り報告数は第19週より、過去10年間の同時期と比べて最大の数値が持続している。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

12

4

25

4

2

 

12

59

感染性胃腸炎

55

112

17

42

45

90

49

270

680

水痘

17

39

9

2

10

23

10

59

169

手足口病

 

3

 

 

 

3

 

5

11

伝染性紅斑

6

7

 

 

8

1

 

7

29

突発性発疹

6

4

7

1

5

19

6

18

66

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

1

 

 

 

 

 

 

1

2

 

ヘルパンギーナ

 

6

 

 

 

 

3

2

11

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性耳下腺炎

1

16

17

6

8

78

 

11

137

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

1

 

 

 

 

2

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

9

2

1

 

3

2

4

7

28

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

[ウイルス分離状況] 12.25 〜 12.28 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

1

2

10

 

 

4

 

1

3

4


年末、RSウイルスによる気管支炎が目立ちました。