宮城県感染症発生動向調査情報(第 42 週)

宮城県【 平成13 年 10 月 25 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.10.15 〜 10.21 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

−全数報告疾病−
 1類、2類、3類及び4類感染症の報告はない。

-宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[マイコプラズマ肺炎]
 先週に引き続いて多発している登米管内の小児科定点の患者10名を筆頭に、塩釜管内の基幹病院で7名、仙南管内の基幹病院の5名など、県内全体で多発傾向。
 
≪国立感染症研究所ホームページ要約≫
 −10月1日〜10月7日の第40週報−
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第34週より定点当たり報告数が増加傾向にあり、第40週の定点当たり報告数は、過去5年間の同時期と比べやや多くなっている。今後、年末・年始のピークシーズンに向け患者数の増加が予想される。

○「和風キムチ」を原因食品とする腸管出血性大腸菌O157感染事例−埼玉県
埼玉県内にある全寮制の児童自立支援施設M学院の生徒等13名が8月24日から食中毒様症状を呈し、うち5名が入院した。患者及び関係者90名の細菌検査を行ったところ29名からO157:H7 Stx1&2産生株が分離された。一方、同時期に東京都内の複数の家族で埼玉県内で製造された「和風キムチ」が原因と思われるO157食中毒が発生している旨、東京都から埼玉県へ連絡があった。この「和風キムチ」はM施設の夕食メニュー「キムチ納豆」にも使われていることが分かり、これらとの関連が疑われた。その後、報道で事件を知ったO157患者宅から自宅に残っていた「和風キムチ」の提供がありこれからO157Stx1&2産生株が分離され、当初、M施設を原因とすると思われた食中毒事件は、「和風キムチ」を原因とする食中毒に発展した。
【埼玉県衛生研究所、埼玉県中央保健所他】

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

7

7

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

14

1

7

1

7

 

24

55

感染性胃腸炎

13

53

3

17

4

15

2

69

176

水痘

6

9

 

 

5

12

4

27

63

手足口病

 

14

18

 

1

3

1

31

68

伝染性紅斑

1

4

1

 

3

3

 

6

18

 

突発性発疹

5

1

6

 

4

5

7

18

46

百日咳

1

2

 

 

 

 

 

 

3

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

2

8

3

 

6

5

 

5

29

麻疹

 

 

 

 

 

4

 

 

4

 

流行性耳下腺炎

 

6

8

5

3

10

 

7

39

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

1

 

5

7

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

6

10

 

 

10

 

2

10

38

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

[ウイルス分離状況] 10.15 〜 10.19 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

4

 

 

 

1

5

 

 

3

10月5日 宮城野区の病院でインフルエンザA香港型が検出されました。(10ヶ月男児)(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)