宮城県感染症発生動向調査情報(第 2 週)

宮城県【 平成13 年 1 月 18 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2001.1.8 〜 1.14 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

4

 

2

 

 

 

3

9

 

−全数報告疾病−
1類、2類、3類及び4類感染症の報告はない。

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[感染性胃腸炎]
県内全体で患者が多発していたが、やや減少傾向。
[水痘]
県内全域で多発傾向。
[麻疹]
依然として石巻管内で流行。

≪国立感染症研究所ホームページより≫
 −12月18日〜12月31日の第51週報・第52週報−
◎仙台市及び山形市における呼吸器症状を呈したアデノウイルス感染症の流行要約
 平成12年11月、12月に発熱及び呼吸器症状を呈して仙台市及び山形市の医療機関を訪れた小児の咽頭拭い液について、国立仙台病院ウイルスセンターでインフルエンザウイルスの分離検査を実施した。高熱等、初診においてインフルエンザの可能性を否定できない症状を呈する患者も例年どおり多数見られたが、インフルエンザウイルスの分離は1件もなかった。しかし、これらの患者の咽頭拭い液からはアデノウイルスが多く分離された。それらの分離状況は、山形市では11月、12月のアデノウイルス分離54件(18%)中、30件がアデノ3型と圧倒的に多かったが、仙台市ではアデノウイルス分離43件(10%)中、アデノ2型が12件で、1型が8件と、山形と仙台とでは傾向が異なっていた。アデノウイルス感染者は39度以上の発熱を示すことが多く、この時期、感染症サーベランスの中のインフルエンザ様疾患の中にアデノウイルス感染症もかなりの確立で紛れ込む可能性もあり、今後留意するべきことと思われる。
[報告者:国立仙台病院ウイルスセンター、永井小児科医院、勝島小児科医院]

咽頭結膜熱

 

1

 

 

 

 

 

10

11

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

10

1

7

9

13

6

17

65

感染性胃腸炎

50

101

33

74

67

125

77

168

695

水痘

15

39

42

10

17

40

19

77

259

手足口病

 

 

5

1

2

1

 

9

18

 

伝染性紅斑

 

10

 

 

 

6

1

33

50

 

突発性発疹

7

10

6

2

5

7

6

25

68

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

2

 

2

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

麻疹

 

 

1

 

 

13

 

1

15

 

流行性耳下腺炎

2

5

3

 

 

 

 

7

17

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

3

 

4

7

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

4

 

1

 

8

 

7

20

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

5

5

 

[ウイルス分離状況] 〜 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の”ウイルス分離情報”はありません。