宮城県感染症発生動向調査情報(第 37 週)

宮城県【 平成12 年 9 月 21 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.9.11 〜 9.17 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

−全数報告疾病−
1類、2類及び4類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が登米2件及び仙南管内3件報告されている。
−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[手足口病]
先週に引き続き、県内全体でやや高いレベルで発生。
【病原体情報】
登米及び仙南で発生した腸管出血性大腸菌感染症の患者から、それぞれO26及びO157を検出した。
≪国立感染症研究所ホームページ≫
−8月28日〜9月3日の第32号−
◎熊本県からの事例報告『エンテロウイルス71型による手足口病の流行について』熊本県では、手足口病の定点当たり報告数は本年第20週以降急激に増加し、全国平均より5週早く流行のピークを迎えた。患者検体69件中、32件(46%)からウイルスが分離された(EV71が27株、エコー22型が1株)。ウイルスが分離された手足口病患者の主症状は、口内炎、発疹(主に水泡、まれに紅斑)で、発熱の割合は約20%と低かった。手足口病の流行に伴い、手足口病に起因する無菌性髄膜炎の患者数も増加した。感染症発生動向調査によると、5月の無菌性髄膜炎患者数45のうち、手足口病に関連するものは32(71%)、6月は64のうち38(59%)、7月は42のうち42(100%)であった。それらの無菌性髄膜炎患者は、発疹、口内炎、中枢神経症状として小脳失調症を伴っている症状が多く、発熱は39〜40度と高熱であることが多かった。患者検体のウイルス検査の結果、検出された11株中、6株(咽頭ぬぐい液5株、髄液1株)がEV71で、残りの5株は現在同定中である。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

9

 

3

 

8

 

21

41

 

感染性胃腸炎

6

42

3

12

10

17

4

52

146

水痘

1

1

2

 

7

2

1

2

16

 

手足口病

3

20

 

 

5

22

20

26

96

伝染性紅斑

 

1

1

 

1

3

 

5

11

 

突発性発疹

7

13

6

5

5

21

3

35

95

百日咳

 

 

 

 

3

1

 

 

4

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

10

17

3

 

4

 

20

28

82

麻疹

 

 

2

 

 

1

 

1

4

 

流行性耳下腺炎

1

1

 

1

 

4

1

5

13

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

2

 

1

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

2

 

 

 

 

 

 

3

5

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

6

6

 

[ウイルス分離状況] 9.11 〜 9.14 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

1

2

 

 

2