宮城県感染症発生動向調査情報(第 30 週)

宮城県【 平成12 年 8 月 3 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.7.24 〜 7.30 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

−全数報告疾病−
1類、2類感染症の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌が登米管内で1件、4類感染症の急性ウィルス性肝炎が仙台市で1件報告されている。

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[ヘルパンギーナ]
先週に引き続き、気仙沼管内の定点当たり報告数33.0を筆頭に県内全体で依然として多発傾向。
[水痘]
石巻管内の定点当たり報告数は5.33でやや減少傾向がみられるが、まだ高いレベルで推移。県内全体の発生は5及び6月をピークに減少傾向。
[病原体情報]
登米管内で発生した腸管出血性大腸菌感染症患者家族1名からO157を検出した。

(国立感染症研究所ホームページ )
−7月10日〜7月16日の第28週報−
手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱など夏季の流行疾患の定点当たり報告数が例年の同時期よりやや多くなっている。手足口病は過去10年間と比較すると、28週の定点当たり報告数としては1995年の大流行に次ぎ多くなっている。定点当たり報告数が多いのは奈良県(19.0)などの近畿地方、福岡県(12.2)などの北九州地方と、山形県(15.4)、群馬県(13.4)、埼玉県(11.0)などとなっている。ヘルパンギーナの流行ピークは例年7月中の27〜29週ごろで、患者報告数の増加率が減少していることから、今年の流行もそろそろピークに達するものと考えられる。定点当たり報告数が10を越えているのは宮城、千葉、新潟、埼玉、神奈川、福島などの各県である。咽頭結膜熱は和歌山県で定点当たり報告数が多い。


咽頭結膜熱

 

3

 

 

 

6

 

1

10

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

4

21

3

 

 

2

 

19

49

感染性胃腸炎

14

43

2

9

16

26

1

56

167

水痘

7

7

4

 

4

32

4

19

77

手足口病

6

21

3

 

4

6

4

23

67

伝染性紅斑

2

2

 

1

 

1

 

25

31

 

突発性発疹

9

13

10

 

6

14

5

20

77

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

7

 

 

 

 

 

 

7

 

ヘルパンギーナ

41

80

33

89

84

91

99

178

695

麻疹

 

1

 

 

 

 

 

1

2

 

流行性耳下腺炎

2

 

1

 

 

 

 

8

11

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

2

 

 

 

 

1

 

3

6

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

4

 

 

 

1

 

 

9

14

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

3

 

 

 

 

 

 

 

3

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

8

8

 

[ウイルス分離状況] 7.24 〜 7.28 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

1

 

 

2

 

 

 

3