宮城県感染症発生動向調査情報(第 28 週)

宮城県【 平成12 年 7 月 17 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.7.10 〜 7.16 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

−全数報告疾病−
1類、2類、4類の報告はない。3類感染症の腸管出血性大腸菌が大崎管内及び仙台市で各2件報告されている。

−宮城県感染症発生動向調査情報解析部会−
[水痘]
先週と同様に石巻管内で定点当たり報告数が7.33とまだ多発傾向が続いている。
[ヘルパンギーナ]
栗原及び塩釜(岩沼支所)管内で定点当たり報告数24.33と多発。県内全体で増加中。
[病原体情報]
大崎管内の健康保菌者2名から腸管出血性大腸菌O-157、栗原管内の散発事例の患者1名から同菌O-26を検出した。また仙台市の散発事例2件からもO-26を検出した。

≪国立感染症研究所ホームページより≫
−6月26日〜7月2日−
咽頭結膜熱は4週続けて定点当たり報告数が多くなっており、患者報告数は増加傾向にある。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週続けて前週より減少した。急性出血性結膜炎の定点当たり報告数はここのところ大きな増減は無く、ほぼ横ばいとなっている。水痘の定点当たり報告数は前週とほぼ同じであった。ヘルパンギーナは、7月下旬のピークシーズンに向け患者報告数が著明な増加傾向を示している。

咽頭結膜熱

 

 

1

1

 

3

 

2

7

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

33

10

 

8

3

 

37

91

感染性胃腸炎

18

52

7

8

13

31

7

86

222

水痘

14

5

6

2

12

44

6

37

126

手足口病

9

3

4

3

11

5

1

22

58

伝染性紅斑

 

5

8

 

 

4

 

45

62

 

突発性発疹

5

12

10

2

3

8

9

28

77

百日咳

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

風疹

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

59

90

61

73

82

132

39

325

861

麻疹

 

2

 

 

1

1

 

1

5

流行性耳下腺炎

 

1

 

2

 

3

 

4

10

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

1

 

 

 

6

 

2

9

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

7

 

 

 

 

 

 

1

8

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

1

 

 

 

 

 

 

1

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 7.10 〜 7.14 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

 

 

 

 

 

1

 

 

 

2

ヘルパンギーナが流行中ですが、ウィルスはまだ同定されていません。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)