宮城県感染症発生動向調査情報(第 5 週)

宮城県【 平成12 年 2 月 10 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.1.31 〜 2.6 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

528

221

401

164

148

279

142

993

2876

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[インフルエンザ]
仙南管内の定点当たり66名筆頭に、大崎・栗原管内及び若林区で30名以上と依然として県内全域で多発。厳重な注意を要する。20歳以上の患者発生が微増している。
[感染性胃腸炎]
横ばい又は減少傾向の管内も認められるが塩釜(岩沼支所を含む)の定点当たり32名を筆頭に登米・石巻管内の順に発生している。注意を要する。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
登米管内で定点当たり17名と急増し、県内全体でも散発しており、今後の動向に注意。
[水痘]
先週に引き続き県内全体で患者が散発。今後の動向に注意。


≪国立感染症研究所ホームページ≫
−1月17日〜1月23日−
インフルエンザ患者の定点当たり報告数は急増中であり、前週の定点当たりの報告数は10.2、今週は23.1と2倍以上になっている。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は今年に入って定点当たり報告数はほぼ横ばいとなっている。感染性胃腸炎は、流行曲線が既にピークを形成し、患者の定点当たりの報告数はほぼ横ばい。水痘は全国的に流行が見られるが、患者の定点当たり報告数に大きな変化はない。麻疹は患者報告数に大きな動きはないが、例年春にかけ流行曲線が上昇するので、今後も疾患の動向に注意が必要である。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

9

11

 

3

52

3

2

35

115

感染性胃腸炎

110

262

49

62

93

165

22

453

1216

水痘

8

18

13

5

 

13

5

64

126

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伝染性紅斑

1

2

 

 

 

3

 

12

18

 

突発性発疹

5

5

2

1

3

16

5

20

57

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

麻疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

流行性耳下腺炎

1

4

 

 

2

 

 

1

8

 

急性出血性結膜炎

2

 

1

 

 

 

 

 

3

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

 

2

 

1

 

 

 

6

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

4

 

 

 

 

 

 

 

4

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 1.31 〜 2.4 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

34

 

1

 

 

2

 

 

 

 

インフルエンザは相変わらず混合流行中ですが、1月下旬からA香港型が優位に立っています。(A香港型70%、Aソ連型30%)
なお、1月31日、当院症例でB型が同定されました。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)