宮城県感染症発生動向調査情報(第 1 週)

宮城県【 平成12 年 1 月 14 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.1.3 〜 1.9 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

45

125

95

85

66

165

104

322

1007

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[感染性胃腸炎]県内全体で流行しており、注意が必要。特に、栗原・登米・石巻管内で患者が急増中。
[インフルエンザ]患者が多発していた塩釜・登米・石巻管内や仙台市内で患者数が減少しているが、学校等の冬休みの影響がその要因として考えられる。気仙沼管内では定点当たり20.8と最も多く発生するなど、依然として注意を要する。
[水痘]県内全体で患者の流行はやや増加傾向。
[突発性発疹]石巻管内でやや増加傾向がみられるので今後の推移に注意。
[麻疹]塩釜管内(岩沼支所を除く)で患者4名と微増傾向がみられるので今後の推移に注意。
【病原体情報】
気仙沼管内の定点から1月5日に採取した検体より、昨年末に引き続きA/香港型1株と新たにA/ソ連型インフルエンザウイルスを検出した。
≪国立感染症研究所ホームページ≫
−12月13日〜19日の第50週報−
感染性胃腸炎は全国的に流行がみられており、過去10年間で最高の流行曲線を描いている。インフルエンザは、宮城県で定点当たり報告数11.10、奈良県で5.80、大阪府で5.39と多くなっている。病原体としては、宮城県でA/ソ連型、奈良県でもA/ソ連型、大阪府でA/ソ連型とA/香港型の両方が分離されている。
≪地域医療情報センターより≫
99年50週データより、マイコプラズマ肺炎の患者数に、今までの病院定点に加え、宮城県独自に収集した小児科医院定点の患者数を合算してお届けしております。
http://miyagi.med.or.jp/sisetu/surve.htm にて、「最近5週間の患者数推移グラフ」の提供を開始致しました。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1

8

1

3

2

2

 

20

37

 

感染性胃腸炎

67

208

61

108

122

196

41

305

1108

水痘

20

47

44

15

9

17

19

121

292

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

伝染性紅斑

2

 

 

 

2

 

 

10

14

 

突発性発疹

7

8

2

1

6

14

5

30

73

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

1

 

 

1

 

 

 

1

3

 

ヘルパンギーナ

 

 

1

 

 

 

 

2

3

 

麻疹

 

4

 

 

 

 

 

 

4

 

流行性耳下腺炎

3

4

 

 

1

1

 

9

18

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

3

 

 

 

 

4

 

4

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

4

 

 

 

 

 

3

7

 

[ウイルス分離状況] 1.11 〜 1.14 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

28

 

 

 

 

1

 

 

 

1

新学期が始まるとともに、FluAソ連型が再び流行の気配があります。ディレクティジェンFluAで陽性になっています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫先生)