宮城県感染症発生動向調査情報(第 4 週)

宮城県【 平成12 年 2 月 3 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.1.24 〜 1.30 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

411

252

241

184

69

256

116

971

2500

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[インフルエンザ]
仙南管内の定点当たり51名と倍増したのを筆頭に、栗原・大崎管内及び青葉区で定点当たり30名以上と多発。県内全体の患者数が倍増しており、厳重な注意を要する。
[感染性胃腸炎]
登米管内の定点当たり53名を筆頭に、塩釜(岩沼支所を含む)・仙南管内及び若林区で定点当たり30名以上と多発。県内全体で増加しており、厳重な注意が必要。
[水痘]
先週に引き続き県内全体で患者が散発。今後の動向に注意。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
特に、石巻管内で患者が多発し、県内全体でも散発。今後の動向に注意。
[マイコプラズマ肺炎]
仙南管内で8名報告された。今後の推移に注意。

≪国立感染症研究所ホームページ≫
−1月10日〜1月16日第2週報−
インフルエンザの報告が急増しており、東海・北陸・近畿・中国・四国で平均の定点当たり報告数が10を超えている。患者の年齢階級別でみると1〜9歳が全体の46%を占めている。
A群溶血性レンサ球菌と感染性胃腸炎は例年より定点当たりの報告数がやや多くなっているが、感染性胃腸炎の流行曲線はピ−クを超え、減少傾向にある。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

13

1

2

2

42

 

39

99

感染性胃腸炎

164

297

49

57

161

135

33

543

1439

水痘

9

22

20

9

9

17

3

77

166

手足口病

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

伝染性紅斑

7

1

1

 

 

1

 

13

23

 

突発性発疹

2

5

6

 

6

10

1

15

45

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

1

 

 

2

3

 

麻疹

 

2

 

 

 

 

 

1

3

 

流行性耳下腺炎

 

 

 

 

1

 

 

2

3

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

1

 

 

 

 

1

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

8

 

 

 

1

 

1

2

12

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

2

 

 

 

 

 

 

1

3

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

 

1

 

[ウイルス分離状況] 1.24 〜 1.28 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

38

 

2

 

 

1

 

 

1

2

インフルエンザは、Aソ連型とA香港型の混合流行が続いています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫)