宮城県感染症発生動向調査情報(第 3 週)

宮城県【 平成12 年 1 月 27 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 2000.1.17 〜 1.23 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

218

200

210

207

29

213

68

751

1896

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[インフルエンザ]
県全体で患者が倍増している。特に、栗原・仙南管内・太白区・若林区・石巻管内で定点あたり20名以上に急増しており、厳重な注意を要する。
[感染性胃腸炎]
特に登米・塩釜(岩沼支所を除く)栗原・石巻管内及び青葉区・若林区で多発しており、県全体でも依然として高いレベルで発生がみられ注意を要する。
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
特に仙南管内で患者が多発しており、県内全体でみてもやや増加傾向にあり、今後の動向に注意。
[水痘]
県全体で患者が散発している。今後の推移に注意。

≪国立感染症研究所ホームページ≫
−1月3日〜1月9日第1週報−
水痘の報告が全国的にかなり多くなっている。中でも報告が多いのは、宮崎県の定点あたり7.8、佐賀県の6.5、大分県の5.9、新潟県の5.6、福井県の5.2などである。
インフルエンザは奈良県の定点当たり16.5を筆頭に和歌山県、愛知県、宮城県、大阪府の順に多発。
感染性胃腸炎は岩手県と大阪府、大阪市からはSRSVとロタウイルス両方の分離報告がされている。新潟県、山梨県からはSRSVの分離報告が、香川県からはロタウイルスの分離報告がある。


咽頭結膜熱

 

15

 

 

 

 

 

1

16

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

59

13

1

9

3

8

2

36

131

 

感染性胃腸炎

82

201

47

76

97

149

25

442

1119

水痘

11

28

15

3

9

12

10

78

166

手足口病

 

 

1

 

 

 

 

1

2

 

伝染性紅斑

3

2

 

 

1

 

 

13

19

 

突発性発疹

 

6

8

2

4

8

3

34

65

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

1

 

 

 

 

 

1

2

 

麻疹

 

 

 

 

1

 

 

1

2

 

流行性耳下腺炎

1

5

 

 

 

 

 

1

7

 

急性出血性結膜炎

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

流行性角結膜炎

 

1

1

 

 

 

 

 

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

 

 

2

1

1

4

 

3

11

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

3

 

 

 

 

 

 

 

3

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

1

1

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

1

 

 

3

4

 

[ウイルス分離状況] 1.17 〜 1.21 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

25

 

 

 

 

1

 

 

1

1

インフルエンザは1月に入ってAソ連型とA香港型の混合流行になってきました。当院では12月にAソ連型、1月にA香港型に罹患した子どもがでています。症状で判
別はつきません。なお、脳炎・脳症の合併にご注意下さい。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫先生)