宮城県感染症発生動向調査情報(第 51 週)

宮城県【 平成12 年 1 月 7 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 1999.12.20 〜 12.26 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

43

389

13

64

301

193

30

677

1710

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[インフルエンザ]
先週に引き続き登米管内で多発している。特に、塩釜管内(岩沼支所)、仙台市全域及び石巻・栗原管内で急増中。
[感染性胃腸炎]
県内全域で依然として流行しており、注意を要する。
[水痘]
県内全域で患者発生は横ばい傾向。泉区、大崎管内、塩釜管内(岩沼支所を除く)で患者発生が定点当たり5名以上と多発。
【病原体情報】
仙台市以外では初めて気仙沼管内の定点よりA/香港型インフルエンザウイルス4株を検出した。又、仙南管内では初めてA/ソ連型1株を検出。塩釜管内(岩沼支所)の感染性胃腸炎患者よりノーウオーク様ウイルス遺伝子を確認した。
≪国立感染症研究所ホームページより≫
−12月6日〜12日の第49週報−
学校の集団発生例からヒトカリシウイルス(ノーウオーク様ウイルス)が検出され、報告された。ヒトカリシウイルスとは、ロタウイルスとともに冬期に流行する「下痢・嘔吐を伴う感染性胃腸炎」の主な原因ウイルスであり、今シーズンも全国的な流行がみられる。

≪地域医療情報センターより≫
50週データより、マイコプラズマ肺炎の患者数に、今までの病院定点に加え、宮城県独自に収集した小児科医院定点の患者数を合算してお届けしております。
http://miyagi.med.or.jp/sisetu/surve.htm にて、「最近5週間の患者数推移グラフ」の提供を開始致しました。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

 

7

6

10

 

4

3

44

74

感染性胃腸炎

93

227

70

78

115

110

68

482

1243

水痘

11

46

32

2

9

16

14

109

239

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

伝染性紅斑

1

3

1

1

 

 

 

7

13

 

突発性発疹

4

4

3

2

4

5

3

31

56

百日咳

1

 

 

 

 

 

 

 

1

 

風疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパンギーナ

 

 

 

 

 

 

 

9

9

 

麻疹

 

1

 

 

 

 

 

2

3

 

流行性耳下腺炎

 

3

3

 

1

 

 

7

14

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

2

3

 

 

1

 

19

26

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

1

 

 

 

 

 

2

3

 

[ウイルス分離状況] 12.20 〜 12.24 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

54

 

1

 

 

3

 

 

 

4

インフルエンザAソ連型の流行は、全国的にみても宮城県のみです。しかも予想以上の流行です。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫先生)