宮城県感染症発生動向調査情報(第 50 週)

宮城県【 平成11 年 12 月 24 日 】発行 情報収集:宮城県保健環境センター
― 1999.12.13 〜 12.19 患者発生数(定点医療機関) ―
(【傾向の凡例】◎:今後の情報に十分注意 ○:今後の情報に留意 レ:減少傾向)

疾 病

保健所

仙台市

患者数

全地区

患者数

傾向

コメント

仙南

塩釜

大崎

栗原

登米

石巻

気仙沼

インフルエンザ

17

350

9

47

299

38

6

311

1077

-宮城県感染症発生動向調査解析部会-
[インフルエンザ]幼児及び小学校低学年の児童を中心に先週の2倍以上に増加。特に登米・塩釜(岩沼支所を除く)管内で急増し、太白区・若林区でも多発し始めた。
[感染性胃腸炎]全国流行の兆しがあり、県内全域でも患者が多発しており、例年より患者数が上昇し始めた。特に塩釜・登米管内及び仙台市内全域で患者が急増。
[水痘]県内全体で患者は横ばい傾向であるが、青葉区・若林区、塩釜(岩沼支所を除く)で定点当たり5名以上の患者が発生
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]若林・青葉区でやや多発。
【病原体情報】
大崎・栗原・石巻・塩釜管内よりA/ソ連型8株を検出した。又、若林区の6〜7歳の小学生からA/ソ連型7株を検出し、集団発生を確認した。
≪国立感染症研究所ホームページより≫
−11月29〜12月5日の第48週−
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は鳥取県全域で流行し、4〜8歳で全体の8割を占めている。インフルエンザは、宮城県で定点当たり報告数1.81と多く、A/ソ連型で分離されている。その他の地方の散発例、小集発例からは主にA/香港型が分離されている。
≪地域医療情報センターより≫
50週データより、マイコプラズマ肺炎の患者数に、今までの病院定点に加え、宮城県独自に収集した小児科医院定点の患者数を合算してお届けしております。
http://miyagi.med.or.jp/sisetu/surve.htm にて、「最近5週間の患者数推移グラフ」の提供を開始致しました。

咽頭結膜熱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

2

9

6

8

6

10

5

56

102

感染性胃腸炎

65

257

41

73

145

70

68

591

1310

水痘

17

34

19

5

14

11

1

99

200

手足口病

 

 

 

 

 

 

 

3

3

 

伝染性紅斑

 

3

 

 

2

 

 

12

17

 

突発性発疹

4

10

8

 

 

5

3

33

63

百日咳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風疹

 

 

1

 

 

 

 

 

1

 

ヘルパンギーナ

 

3

3

 

 

2

 

9

17

 

麻疹

 

 

1

1

 

 

 

3

5

 

流行性耳下腺炎

1

3

 

2

 

 

 

5

11

 

急性出血性結膜炎

 

 

 

 

 

1

 

 

1

 

流行性角結膜炎

 

 

 

 

 

 

 

2

2

 

急性脳炎(日本脳炎を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細菌性髄膜炎(真菌性を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無菌性髄膜炎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマ肺炎

1

 

 

 

 

 

1

3

5

 

クラミジア肺炎(オウム病除く)

3

 

 

 

 

 

 

 

3

 

成人麻疹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎病

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不明の発疹性疾患

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ウイルス分離状況] 12.13 〜 12.17 国立仙台病院ウイルスセンター提供

Flu

Para

RS

Mumps

Measles

Adeno

Entero

Rhino

HSV

CMV

16

1

1

 

 

2

1

 

1

3

インフルエンザAソ連型の流行が小学校低学年から保育所・幼稚園児に拡がっています。地域によっては、かなりの流行になっています。なお、小学校高学年、中学・高校生そして大人からもAソ連型が検出されています。(コメント:永井小児科医院 永井幸夫先生)